プレミアムな地域ブランドを生み出す仕組みと人材(2)

「匠の駅」岡部会長

シンポジウムの様子

シンポジウム参加者

長岡技大 寺嶋瑞仁さん(和歌山高専出身)

匠の駅からの感謝状を受け取る寺嶋さん

2016.1.18

 

 

一昨年末、様々な分野のスペシャリストがコラボすることでイノベーションの芽を育む、”場”を提供している「燕三条トライク」さんと「Ka-mono」さんを訪ねましたが、今年度は長岡市にもそのような”場”がオープンしました。

「匠の駅」と名付けられたその”場”は、平成27年春に地元工作機メーカーである丸栄機械製作所の会長・岡部福松氏が自社工場の一部を解放して作られました。「匠の駅」は、モノづくりを志す者同士が気軽に交流できるように、そして、若い頃からモノ作りに興味を持てるような環境を提供したいとの強い思いで運営されています。

昨年8月には2日間にわたって“匠の駅フェア2015”を開催し「匠の駅」をPR。岡部会長の思いに引き寄せられるかのように、現在では、長岡技大、長岡高専の学生や、デザイン系の長岡造形大学の学生、製造業に勤める方々など、様々なバックグラウンド知識を持つ人が集まってきています。

そのような中、11月末には23名が集まり“第1回匠の駅シンポジウム”が開催されました。シンポジウムでは10名のエンジニアや学生達がそれぞれ独自に進めている活動を発表。その後の交流会では、それぞれの得意分野を教え合う勉強会が企画されたり、新たなプロジェクト案が話題となったりと、異分野交流から生まれるイノベーションの芽が感じられました。

シンポジウムを企画・運営したのは長岡技大・機械創造工学課程4年生の寺嶋瑞仁さん。寺嶋さんは和歌山高専出身で、高専時代の卒業研究で培った技術を使って超高速クローラロボットを作り上げ、搭載した発明については特許を取得(特許第5806370号)。根っからのモノ作り大好き人間です。現在は「匠の駅」にて前述のロボットの改良を行っています。今後は販売を目的としたクローラユニットを開発していきたいと話していました。寺嶋さんには、運営に積極的に携わっている功績として先日、「匠の駅」より感謝状が送られました。(匠の駅のページはこちら→

異分野交流により一つのアイデアから広い視点で発展し、それが”形”となることで更に発展する基盤となる。このようなサイクルが繰り返されることでプレミアムな地域ブランドが生み出されると共に、このような”場”に集まる人たちがイノベーティブな人材へと育っていくのではないかと感じました。

 

文責:岸本真一