ご挨拶

本事業の達成に向けて

 この度、平成27年度文部科学省「世界展開力強化事業~中南米等との大学間交流形成支援~」に本学が申請した「NAFTA生産拠点メキシコとの協働による15歳に始まる技術者教育モデルの世界展開」が採択されました。この事業は、日本の高等専門学校(高専)をモデルとしてメキシコの大学等との協働により、高専-技科大型の技術者教育モデルを、日墨双方の学生が両国を段階的・継続的に往来しつつ交流する中で成長する双方向型へ深化させ、国際協働技術者教育モデルとして整備することを目的としています。
 本構想にあたっては、これまで10年以上にわたり大学間交流を継続してきたグアナファト大学、モンテレイ大学、ヌエボレオン大学、グアナファト大学付属高校及び国立高専機構4高専(鶴岡、茨城、小山及び長岡)と連携し、事業を展開します。
 本学の中南米地域との交流は、平成7年にベネズエラのシモン・ボリバール大学との間で学生交流を始める時に遡ります。その後NAFTAの生産拠点として日本企業の進出で発展したメキシコにいち早く注目し、グアナファト大学、モンテレイ大学及びヌエボレオン大学と、それぞれ平成15年、平成16年に学術交流協定を締結しました。更にこれら各大学との間でツイニング・プログラムやダブルディグリー・プログラム等の連携教育プログラムを創設して、質の保証を伴う持続的な大学間交流を確立しました。これらを通じて、本学は全国的に見ても高い比率の中南米出身学生を擁する多様性に富んだキャンパス国際化を達成してきました。メキシコは、自動車産業をはじめ日米欧のグローバル企業の進出が目覚ましく、NAFTA生産拠点として発展著しい地域です。世界を舞台に活躍できる指導的・実践的技術者の養成にとって、ダイナミックに進化するグローバルな企業活動を肌で体験できるこの地の利を生かした教育プログラムの創設は、タイムリーかつ日墨双方にとって有益な試みであると考えています。本事業を通じて、高専-技科大教育システムが、その質を保証した形でメキシコへと展開され、日本とメキシコの双方に、両国の懸け橋となるトライリンガルな技術者が育つことを願っています。

【写真】三上 喜貴

Mikami Yoshiki三上 喜貴

理事・副学長(国際連携・産学連携担当)
教授、技術経営研究院長

大学の世界展開力強化事業とは

 「大学の世界展開力強化事業」は、国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力の強化を目指し、高等教育の質の保証を図りながら、日本人学生の海外留学と外国人学生の戦略的受入れを行うアジア・米国・欧州等の大学との国際教育連携の取組を支援することを目的として文部科学省が実施している事業です。
 本学は、平成26年度のインドの大学との交流プログラムの採択に続き、平成27年度の「中南米等との大学間交流形成支援」の中で、メキシコの大学との間で質の保証を伴った交流プログラムを実施する事業に採択されました。(平成27年度の中南米諸国との交流には25件の応募があり、本学を含む8件が採択されました。)

〈事業実施期間:平成27年度から平成31年度〉