平成20年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」

長岡技術科学大学「GT実践体験を織り込んだ環流型教育の深耕」

現代GP・オープンハウスを実施


【実施の概要】

  長岡技術科学大学では、平成20年8月18日(月)から8月22日(金)の5日間及び8月25日(月)から8月29日(金)の5日間、現代GPのための新たなオープンハウスを実施しました。全国の高等専門学校より、のべ53名が参加し、環境システム工学課程の各研究室でそれぞれのテーマに取り組み、学部の4年生と共に講義、演習、実験等を行い、最終日には各研究室で発表会を行いました。
  また、8月21日(木)及び28日(木)には、NPO法人地域循環ネットワークの金子理事長による講演会「これからの循環型社会構築に向けたNPO活動の重要性について」を行いました。
 


【各研究室テーマ一覧】

本学学生数 参加高専生数
○水文気象研究室 「気候環境・水環境の変遷と現状」 5 6
○環境リモートセンシング研究室 「航空写真・地図情報等を用いた高専所在地間の半世紀の土地被覆履歴の把握と比較 5 7
○環境生物化学研究室 「微生物を利用した環境汚染物質分解除去技術の開発」 8 4
○水圏土壌環境制御工学研究室 「環境保全のための次世代バイオリアクター開発と微生物生態探検」 7 7
○廃棄物・有害物管理工学研究室 「焼却灰からの高性能即効性リン肥料の製造」 7 7
○環境材料科学研究室 「固体電解質センサーを用いた排気ガス検出と燃焼制御の理解、及びメタン系炭化水素ガスを直接使用する固体酸化物燃料電池開発と発電効率の検証」 7 6
○都市交通研究室 「交通シミュレーションを用いた交通環境評価」 7 5
○都市計画研究室 「環境に配慮した持続可能な都市を科学する」 7 11
                                           参加総数 53人 53人

【成果と今後の展開】
 現代GP・オープンハウスでは、本学学部4年生が1学期に修得した「地球環境学T・U」、「環境システム工学実験及び演習T」、その他各研究室関連講義科目の学習内容を自らまとめ、全国から参加した高専生にプレゼンテーションを行いました。このことにより、その修得内容を再認識するとともにプレゼンテーション能力、コミュニケーション能力のより一層の向上を図ることができました。併せて高専生に教授することで、環境マインドを確認できる環流型教育を達成し、各研究室で実施される実験及び演習課題に取り組むことで専門能力の向上を図りました。
 さらに高専生は、本学大学院生をTAとして本学学部4年生とともに各研究室でのテーマに沿って実施した実験または演習課題に取り組むことにより、大学における最先端の環境教育の一端に触れました。NPO法人地域循環ネットワークによる講演「これからの循環型社会構築に向けたNPO活動の重要性について」から、地域循環ネットワークの活動内容や「浪費型資源使用」から「循環型資源使用」に転換させることの必要性及び行政、企業、NPOの「独自活動」と「協働活動の有機的組み合わせ」が不可欠であること等を学びました。これにより、人材の源流ともいうべき高専生に対して、オープンハウスにより環境マインドの醸成を図りました。また、本流といえる学部学生自身が、オープンハウスでの教授役となり、さらに河口に当たる大学院生がTAとして指導補助する側に回ることで、自ら環境マインドを確認できる環流型教育を実施しました。このように学習・実践・教授のリサイクルを繰り返して、持続可能な環流型教育を今後も展開する予定です。
 なお、現代GP・オープンハウスに関してアンケートを行った結果は下記の通りです。開催の時期や期間は概ね8月後半のところで良いようです。また、指導方法、理解度、成果については、若干人あまり理解できなかった等がありましたので、この点を来年度以降、反省材料とし、今後も本取り組み目標である持続可能な環流型教育を推進していきます。

〜学部4年生のアンケート結果〜
・院生と一緒に、(高専生に対し)分かり易く指導できた。成果発表もうまくいった。
・発表後に課題を課すことで、高専生がちゃんと聞いていたかを確認するとともに、自分たちの講義が分かり易かったかの 指標となった。
・初めて講義するという立場になり、今までは机に座って聞いているだけだったが、授業をする上でその教科の知識を持っていなければならないので大変だった。
・自分たちで講義を行なうことで自身の理解を深めることができ、良い経験となった。
・授業を受ける立場から行う立場になり、その科目の理解が深まった。

〜オープンハウス参加高専生のアンケート結果〜
・期待していた通りの成果は得られたと思う。本当に基本的な所をやっただけなので、機会があればまた学びたいテーマではあると思う。
・学校での講義・実験だけでなく、畑や浄化センターなどの校外の施設に連れて行っていただき、色々なものを見ることができました。また、大学がどういうものかということも知ることができ、今後の進路の参考になりました。
・高専では学べない内容を知ることができ、とても興味深い時間を過ごせました。実験を行い、原理を知ることで、微生物に対しての理解が深まったと思います。
                                          集計結果はこちらをご覧ください。(PDF)


【研修の様子】


開講式 講演会の様子
各研究室の様子


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