VOS,No.104


 高専・技科大連携協議会 [Back]

 高専・技科大連携協議会が10月12日(木)に開催されました。本協議会は,昨年度まで11回にわたり開催してきた「教務関係懇談会」を発展させ,高専との連携をより緊密なものとするため,本年度から名称変更したものです。
 国専協から生越会長(福井高専校長),布川第2常置委員会委員長(詫間電波高専校長),各地区理事校8高専(釧路・福島・長岡・豊田・和歌山・呉・詫間電波・佐世保)の教務主事,豊橋技大から福岡,堤両副学長の参加を得て,技術者教育のアクレディテーションを行うJABEEへの対応等を中心に,教育・研究全般にわたる連携方策等について活発な意見交換が行われました。
 なお,来年度は豊橋技大で開催することとし,毎年,両技大で交互に開催することになりました。
協議会風景

高専の『親』としての技科大

呉工業高等専門学校 教務主事
灘野 宏正

 長岡技術科学大学において,10月12日に高専・技科大連携協議会が開催された。この協議会の趣旨は高専と技科大の交流を深めるものであり,今年度から『交流』を『連携』とし,両者の関係の一層の深化を図ろうとしたものである。各ブロックから提出された協議事項,「技科大と高専との連携」と題し,下記の細目;(1)技科大における高専教官の博士学位取得について,(2)夏季休業中のインターンシップ,(3)出前授業,(4)技科大のPR大作戦の状況,また最も関心のある「技術者教育認定機構(JABEE)」に関する技科大の対応,さらに「高専から技科大への編入学及び高専専攻科から技科大大学院への入学」などについて,活発で本音の意見交換がなされた。
 高専サイドにおいては,2003年から実施される独立法人化や専攻科の設置等,高専自身の力量が問われており,高専教官の学位取得が重要な課題となっている。長岡技科大では高専に在籍の状態で学位を取得した実績,さらには高専への出前授業など,高専の『親』として多大の尽力を払われていることに感銘した。しかしながら,JABEEに関しては,高専の『親』としての顔が見えないのが多少気掛かりであり,高専のカリキュラムを考慮し,しかもJABEEに対応した教育課程のモデルを早急に構築してほしい。
 一方,高専専攻科から技科大大学院への入学に関しては,広い受け皿を用意されているとのことで,専攻科学生へ技科大の状況を大いにPRしたい。懇親会では,機械系の高田教授に技科大で実施している試験問題と以前中国ブロックの教育改善プロジェクトで実施した6高専の試験問題の交換を快諾していただき感謝している。試験問題の適切さと学生の教科に対する理解度の間に強い相関があるので,大いに参考にしたいと考えている。
 高専と技科大は教育体系においては同列であり,この協議会に参加して,『実践力のある創造性豊かな技術者』の育成はこの教育体系で十分可能であると確信した。