VOS,No.106

 私の抱負 [Back]

混迷する時代を突破する
機械系 助教授
木村 哲也

 現在は多様な価値観と向き合っていかなければならない混迷の時代です。大学でも独立行政法人化が進むなど,これまでの価値観,常識だけでは通じない時代となってきていると思います。この混迷する時代を突破するために必要なことは何でしょうか。それは「自らの基準を強く持つこと」だと考えます。自ら徹底して考え,自己を確立することで,揺れ動く時代の中でも自分の進むべき道が見えてくると考えます。
 次に,「結果を目に見える形に表し,広く社会に問い評価を受けること」が必要と考えます。川の流れは,狭い範囲で見れば時には渦巻いて逆流しているように見えますが,広い範囲で見れば大海への流れが見えてきます。自らの教育,研究の進むべき方向が人類の幸福という大海に向かっているのか,常に社会の評価を受ける必要があると考えます。このように考えますと,Vitality ,Originality ,Services に示される学風を持つ長岡技術科学大学に本日赴任できたことは,私にとってこの混迷する現代を突破していく上で大きなアドバンテージになると確信しています。
 私の研究は,ロバスト制御理論,非線形制御理論を基礎として機械システムの高度化と多様化を図ることです。今後は人間,社会との係わり合いもより考慮した研究(レスキューロボット等)に着手するつもりです。
 これからは,先輩諸先生方のみならず学生諸君からも学べる点は大いに学び,長岡技術科学大学と共に自分自身を成長させていこうと考えております。よろしくお願いします。


職住隣接の期待
環境・建設系 助教授
力丸  厚

 昨年12月に本学の環境・建設系環境情報工学に赴任いたしました。私の専門はリモートセンシングです。人工衛星や航空機による探査画像を基に地表面の性状や現象を推定する研究です。計測システムの研究と利用技術の開発の両面を行ってきました。これまでは,株式会社エア・グラフというリモートセンシング専門の技術会社で研究を行い,この会社経営もきりもりしておりました。
 会社は埼玉県の比企郡川島町にあります。会社の立地は航空機による国内の航空撮影のために24時間離発着可能な桶川空港に隣接して設置したためです。衛星リモートセンシングに関しては,日本国内では特に人工衛星を用いなくても,各地区の状態は殆ど把握されているので,研究開発の主な舞台は地図や航空写真などが十分には整備されていない発展途上国が主体です。主な仕事はJICAや国際機関の研究プロジェクトでアジア,南米を対象に熱帯林経年変化の衛星によるモニタリング手法の開発や普及,洪水の衛星緊急観測手法の整備,農地劣化地区の衛星監視などに携わってまいりました。このため年間の約3分の1は海外出張に出ておりました。
 今度,大学という新たな教育・研究の場を与えられ,通勤時間も徒歩5分の住環境となり,職住隣接で今までよりも研究に腰を落ち着けて没頭できることを期待しております。
 また本学の若い学生の方々が,次世代の環境科学技術者として海外で活躍するための,一助ができればと願っております。