VOS,No.107

 研究室から [Back]

■ 経営情報系 中村研究室

モーションキャプチャの実験風景
 私は,非言語表現を活用した人にやさしいインタフェースシステムの構築に関する研究を行っています。非言語表現とは,私たちの日常生活でも多く使われる,身振りや手振りの動作のことで,インタフェースとは,人間の意志をコンピュータに伝えたり,コンピュータの出力を人間に伝達するための仲介装置のことです。身振り・手振りなどの自然なしぐさを使って,コンピュータと対話ができるシステムを構築することを目指しています。私たちの日常生活では,意図や感情が無意識のうちに動作や姿勢として,表現されることがあります。つまり自然なしぐさの意味をコンピュータが理解することができれば,よりユーザフレンドリーなインタフェースシステムが構築できると考えられます。将来的には,こういったシステムが実現できれば,幼児のための知育玩具,一人暮らしをする老人のためのやすらぎ支援といった教育,福祉,娯楽といった幅広い分野での展開が期待できると思われます。研究は,自然なしぐさに注目しているため,主に調査,観察,被験者実験がメインになっています。これまでに,調査として,長岡市内にある幼稚園や,老人ホームを訪れたことがあります。これらの実場面での調査は,貴重な体験だったと思います。このような環境で自然なしぐさに関するケースデータを収集し,データベース化して,分析を行いました。また,被験者実験では3次元動作解析装置という装置を使って実験を行っています。これは人の体の各測定点に光るマーカを貼り付け,被験者が動作を行うことで,各測定点の位置データを取得することができる装置です。幾つかのバリエーションの動作を用意し,それを被験者に行ってもらうことで,様々なケースデータが得られ,そこから被験者の意図や感情などを読み取る分析を行います。この研究の最大の特徴は,対象が機械ではなく,人であるというところです。人は個人差があります。なかなか実験者の望むような実験結果が得られないことも多いです。人間に注目した実験方法や,分析方法などを試行錯誤していくことが,研究の最もおもしろい部分だと思います。
研究室集合写真(手巻きパーティー)
 この研究室の特徴として,なぜか女性が多いのです。男性2名に対して,女性は5名いるのです。なので,男性陣はしばしば女性陣にイニシアティブをとられることが・・・たまにあるのですが,非常に楽しい研究室ではあります。バーベキュー大会や,バドミントン大会,スキーなどといった研究室行事も盛んです。

(情報・制御工学専攻4年 渡邉 昭二)