VOS,No.107

 卒業生だより [Back]

安全から安心へ

核燃料サイクル開発機構
東海事業所
再処理センター 転換技術課
栗田 勉

社内の家族見学会にて
(私の職場で撮影)(筆者中央)

 長岡を出て,早や13年目になります。原子力産業の核燃料サイクルの確立を目指して,核燃料製造技術に関する仕事をしています。
 化学系の学生は原子力なんて分野が違うと思われるかもしれませんが,私の職場である核燃料再処理プロセスはケミカルプラントであり,Pu・Uの核燃料はセラミックスです。したがって長岡で学んだ知識はそのまま活かせる職場なのです。また,自然科学を学んだ技術者にとって,真実の探求はどの分野に従事しても変わらないと思います。
 ただし,原子力産業の場合,もう一つ必要なものがあります。それが「安心」です。如何に優れた安全技術であっても,社会に理解されない限り仕事として成立しません。政治的な影響も大きい業界ですが,私たちの職場では,技術者としての信念を堅持しつつ,プルトニウムとにらめっこしている毎日です。
 私たちの働く原子力産業が社会的関心が高いからではなく,一般論として,これからの技術者に求められるものは,技術の基本となる知識・技能を身に付けるのはもちろん,自分の専門分野にこだわらない創造的な開発指向やより幅広い柔軟な発想だと思います。さらに,自分の周りの人や社会に対して,信頼感・安心感を与えられる技術や考え方が求められるのだと思っています。

(平成元年3月 材料開発工学専攻修了)

拝啓 長岡技大の
皆様へ

環境エンジニアリング(株)
事業企画部 技術研究室
川村 千晶

 早いもので就職してから丸1年経ちました。私は長岡では環境システム工学専攻の一期生として学び,現在社会人2年目になります。何を書こうか悩んだのですが,近況報告と思いついたことを書きます。
 まず仕事についてですが,私の勤務する会社は水処理プラント事業及び環境保全事業を主要業務としており,私は研究開発に携わっています。今年度からは,産業技術総合研究所(旧工業技術院資源環境技術総合研究所)にて環境ホルモン類の簡易分析技術の開発に取り組んでいます。それに伴いわずか1年で引っ越しました。仕事では自らの無知さ故に苦労していますが,舞い込んだチャンスを無駄にしないように努力すると同時に楽しもうと思っています。
 ところで,長岡の花火大会ももうすぐですね。私の学生時代を振り返ると,研究で忙しくても(?)花火は必ず見に行ってました。就職してあの花火を見られなくなり,とても残念です。技大関係者の皆様も見に行かれる方が多いと思いますが,たまには羽目を外して思う存分楽しんできてくださいね。
 最後に社会人になって実感したことですが,やはり学生時代の方が自由になる時間がたくさんあると思います。学生の皆様には勉強でも遊びでも興味のあるものには何でも挑戦して,時間を有意義に使ってほしいと思っています。それでは,お元気で。

(平成12年3月環境システム工学専攻修了)