VOS,No.107


 特集:世界が近くなる [Back]

0 海外実務訓練体験談
海外実務訓練を経験して得たもの

渡部 美万
(機械システム工学専攻1年)

訓練先にて

 昨年度より派遣が開始された実務訓練先企業のペトロレアス・デ・ベネズエラ(株)で創造設計工学課程の高橋と共に訓練を行いました。ここは,1915年にシェルの石油精製所として設立され,1985年にシェルが操業を停止後,ペトロレアス・デ・ベネズエラがその設備を借りて操業しています。この企業は,ベネズエラの北50海里,カリブ海に位置するオランダ領クラサオ島にあります。定住している日本人はなく,企業内ではもちろん島内でのコミュニケーションも英語によるものであったため,英会話力が高められました。ここで私は,原油精製ユニット内で使われているポンプ13基の効率を調査し,効率の低いものについては改善策を提案しました。この調査で,あるポンプは1年間に約18,000ドルもの損失を出していることが判明しました。高橋は,軸受け合金の作製を含め四つの仕事をこなしました。我々の仕事は,マネージャーを含むエンジニアに高く評価され,企業の主目的である利益を得ることに貢献できました。また報告会での英語による正確な結果報告の方法及び報告書の書き方について仕事仲間から指導を受けることができました。今回の実務訓練では自分の知識不足が分かり,大学での勉強の重要性を認識し,この経験を踏まえてこれから修士課程においてより多くのことを学びたいです。



マレーシア実務訓練体験談

澤田 孝史
(材料開発工学専攻1年)

 実務訓練の話が出るたび,僕はあのマレーシアの暑い日々を思い出してしまいます。元気なマレーシア学生たちとの交流,日本とまったく異なる生活習慣,そしてあのマレーシア料理の数々・・・。
 実務訓練先としてマレーシアの予備教育機関JADを体験した僕の4ヶ月は,驚きと感激の連続でした。マレーシアは多民族国家であり,その生活習慣の違いから最初は戸惑いましたが,慣れてしまうとその違いはとても興味深いことばかりでした。日本を離れマレーシアで暮らすことで,今までとは違う見方で日本を捉えることができるようになったと思います。訓練の内容は日本に留学する学生に日本語などを教える先生方のサポートといったものでした。そういった経験はもちろん初めてで戸惑うことが多くとても苦労しましたが,その分実りも多く非常に有意義な経験をすることができました。

お別れ会で現地の1年生と一緒に(2段目中央)

 他の国の人と話し合い教え合うとき,言葉の通じにくい分お互いに理解しよう,理解してもらおうと努力する姿勢が生まれます。その姿勢が大事であるとそのとき僕は強く感じました。
 マレーシアでの4ヶ月はあっという間に過ぎましたが,僕は普段では経験できない多くのことを体験させてもらいました。その体験すべてが自分にとっていろいろな面でプラスになったと感じています。
 このような実務訓練がさらに増え,多くの学生に経験してきてほしいと思っています。