VOS,No.107


 特集:世界が近くなる [Back]

0 タイ・タマサート大学と長岡技大との遠隔授業・遠隔ロボコン
はじめに
 2001年3月末までの7年間,国際協力事業団のプロジェクトとしてタイ王国の国立タマサート大学の工学部拡充計画が実行され,これに本学も多大の協力をしてきました。この3月にはプロジェクトの締めくくりとして,双方の大学の共同研究の活性化などをねらい,ITを利用した遠隔授業システムが導入されました。このシステムを利用して3月に遠隔授業・遠隔ロボコン大会がタマサート大学と本学の間で行われました。


タマサート大−長岡技大の遠隔授業
植野 真臣
(経営情報系 助教授)

 遠隔授業は,テレビ会議システムを用いて行なう遠隔同時双方向授業を指します。
 まず,三上教授(経営情報系)の遠隔授業では,遠隔授業の後,インターネットを用いたWeb basedコンピュータテストが実施され(写真1),テスト終了後即時に各学習者は自分の理解力を知り,教師は自分の授業方法についてのフィードバックを知ることができるという利点を示しました。また,チャンポール講師の授業(写真2)では,リモートコントロールカメラを用いて授業が行なわれたことが特徴です。教師がリモートカメラを用いることにより,遠隔でありながら学習者は教師に見られているなどがわかるようになり,遠隔授業のインターラクティブ性(双方向性)をより上げることができるようになります。武藤教授(機械系)は,タイから日本にいる研究室の学生と遠隔ゼミを行なわれています。日本からゼミ生がパワーポイントなどを用いて自分の研究を発表し,タイにいる武藤教授,タマサートの先生,学生と討論をするというものです。国際化が進む中,遠隔授業を用いて様々な大学との共同研究,共同ゼミの需要が増してくると考えられ,その中でも先端的で重要な実践であったと考えられるでしょう。

遠隔Web Based Testing(タイ)
(写真1)
リモートコントロールカメラによる遠隔授業(タイ)
(写真2)


タマサート大−長岡技大の遠隔ロボコン大会

明田川 正人
(機械系 助教授)

ロボコン風景(タイ)

 遠隔授業システムを用いた,タマサート大学対長岡技大のトレースロボット大会が,3月19日の午後に開催されました。トレースロボットは,黒地の板に幅20ミリ程度の白線の周回コースを設定し,ロボットが自律的に白線コースをセンシング・追跡・周回し,そのラップ時間を競うものです。この競技のポイントは,ロボットに組み込むソフトウェアを工夫してロボットの動きを高速化する点にあります。当日は1)コースを1周周回する通常のトレース競技,2)コースをおよそ2/3周した後,コース上の特定のマーカを検知した後,逆走しスタート地点に戻る,という2種目の競技が行われました。双方の大学の機械系学科から選抜された学部3年生4チーム(タマサート:TU1チーム,TU2チーム,長岡:米百俵チーム,BIG3チーム)が競技に挑戦しました。交互に試技を行い,その様子を遠隔授業システムで相互に配信しました。競技結果は,2種目ともタマサート大2チームの圧勝で終わりました。双方の会場でリアルタイムで競技が観戦できたので,大いに盛り上がりました。