VOS,No.108


 市民と技大 [Back]

地元懇和会

庶務課庶務係

 地元懇和会は,開学間もない昭和54年に,本学と地元の深才地区が,連携協力のうえ,大学運営に寄与するとともに地域住民の福祉の向上,環境の整備を図ることを目的に発足された会です。
 地元からは,長岡市長を筆頭に深才地区の市議会議員,各町内会長,小中学校長らを委員に選出しています。
 本会は,大学側が現況を説明した後,双方が意見交換をする形式で年1回開催しています。地元からは留学生の諸問題,ゴミ収集の問題等,大学に対しての貴重な意見が毎回寄せられており,地元の方々の大学に対する熱意や期待を肌で感じる場でもあります。
 地域・社会との連携をうたっている本学にとって,地元である深才地区との接点がこの懇和会であり,本会の目的である大学運営に寄与するとともに福祉の向上,環境の整備をもっと進めていかなければならないと実感しています。大学と地元の関係が深くなればなるほど地元懇和会の果たす役割はさらに重要になっていくことでしょう。
中央が高頭地元懇和会会長

オープンキャンパス 百聞は一聴にしかず

島田 正治

(電気系 教授)

 サウンドコミュニケーション研究室は,今までの電話等で成しえた“どこでも,誰でも,いつでも”と言った時代は既に過ぎ去り,次世代の音通信技術を目指した研究を行っています。すなわち,通話相手が,または遠隔地の情景音があたかも自室で感じられるような音像と音場を再現できる方式を開発しています。このためには,電気音響変換,ディジタル信号処理,心理音響,マルチモーダル,ディジタル通信等の学際基盤に立脚した研究が必要になります。そこで,そのような研究の端緒ですが,以下の四つの実演を行いました。
1)
頭外音像定位受聴風景

頭外音像定位受聴:ステレオイヤホンを装着すると通常,頭外音像定位技術では頭の中に音源の位置(音像)を知覚しますが,頭の外に,しかも3次元空間の任意の位置から音像を知覚することができます。デモでは,スピーカを半円上に12個分配置し,スピーカを鳴らしながら,いつの間にかイヤホンに切り替わっていて,イヤホンを外すと音がスピーカから鳴っていないので,びっくり!!

2) トランスオーラル受聴:前方二つ,後方二つのスピーカで,やはり3次元空間の任意の位置の音像を知覚できます。ダミーのスピーカ20個を含めて円周上に24個のスピーカを配置し,音像を1周させました。被験者の方はすべてのスピーカから鳴っているものと錯覚し,“それではどこのスピーカから鳴っているのか調べてごらん”と言うとやはり,四つだけしか鳴らないスピーカを確認して,またビックリ!!
3) ステージ制御受聴:ステレオでの音像幅を自由に制御できます。二人の音声が別々の位置で聴こえますが,その二人の間隔が広くなったり狭くなったり重なったり聴こえます。
4) マガーク効果:スピーカからは“バ”と聴こえる(聴覚)のに,パソコン画面の女性の口の開け方からは“ガ”と言っているように見える(視覚),視覚と聴覚を同時に提示すると“ダ”と言っているように知覚する効果の実演を行いました。

 170名の参加者のほとんどの皆さん,感心したり,ビックリしたり,自分の耳に指を突っ込んでかき回してから,また聴いたりしていました。
 どうですか?皆さんの耳の確からしさを試してみませんか?


わくわくサイエンスくらぶ レスキューロボットが防ぐ学級崩壊!?

木村 哲也

(機械系 助教授)

 「わくわくサイエンスくらぶ」の1コースとして,ロボット工作教室を開催しました。教室にはロボットに興味のある小学4,5,6年生28名が参加しました。
 製作したのは「レスキューロボット」と題した,自動車の上に2自由度アームを搭載したリモコン型ロボットです。完成した大きさは30cm程度で,車輪で目的地まで移動し,アームでガレキを除去するレスキュー活動の模擬ができるようになっています。自分で作って,動かすことを主眼におきましたので,センサ等の電子部品は搭載していません。アームのリンク系を組替えることで独自のロボットとすることができます。材料は主に市販の工作キットを用いたので,家に帰ってからも簡単に部品が手に入り拡張できるようになっています。参加者4人に1人の技大生をつけて工作の指導をしました。

 当初は戸惑い気味だった技大生達でしたが,だんだん仲良くなり,最後はしっかり先生の役目をはたしていました。時間の関係で完成までに至らなかったのが残念でしたが,後日の子供達のアンケート結果からすると,なかなか好評のようでした。工作教室は途中休憩も無しに約3時間にわたりましたが,全員が最後まで熱心に取り組んでいました。興味あることに対する子供達の集中力の強さには驚くばかりでした。レスキューロボットだけに,学級崩壊も防いでくれたようです。


リモートセンシングセミナー 人工衛星から見る新潟・長岡のすがた

力丸  厚

(環境・建設系 助教授)

参加者が各自で衛星データから水田分布図を作成中

 衛星リモートセンシングは,地球観測用のセンサを搭載した人工衛星を用いて地表面の環境情報を収集する技術です。長岡技術科学大学地球環境研究室では,リモートセンシング学会創立20周年記念事業の一環として,長岡周辺の高校・高専学生,教職員や公官庁や一般を対象として,リモートセンシング技術への理解と普及を高めることを目的として,リモートセンシングセミナーを7月30日に学内で開催いたしました。内容は人工衛星画像から見る新潟・長岡のすがたを講義と衛星データ解析実習を通じて,体験していただくものでした。大学側のスタッフは環境・建設系の早川教授,向井教授,高橋一義助手と筆者および大学院生のTA4名の応援を得て実施いたしました。参加者は22名で高校・高専関係者,長岡市役所,県や国の研究機関からも多くの参加を得ました。講義では,新潟の雪の分布や海水温分布,森林資源の状態等を観測原理を含めて説明した後,水田分布の把握手法の解説をいたしました。実習では参加者が各1台のパソコンを用いて,長岡周辺の水田分布図の作成を体験しました(写真参照)。セミナー終了後の懇談会では,「実習と講義がセットになっていたので分かり易かった。」との感想があり,また第2回目セミナー実施の希望も寄せられました。当研究室では今秋にもリモートセンシングによる別のテーマで第2回セミナー開催を計画中です。


交流フェア2001 「地元企業と長岡技大との交流フェア」を通して

内山 尚志

(生物系 助手)

技術相談を受ける企業

 8月10日セコムホールにて「地元企業と長岡技大との交流フェア」が行われた。今年も50の地元企業,50の技大研究室が参加し,活発に意見や情報の交換が行われた。
 毎年パネルを用いたポスターセッション型式プレゼンテーションが行われてきているが,ポスターの色がカラーになり,またコンピュータを用いたプレゼンテーションを行ったり,デモ機器を展示するなど,年を追うごとにこの交流フェアに対する取り組みが高まってきているのを感じた。
 私の研究室では医用生体工学を専門としているため,地元企業と協力し医療機器を開発するには,企業の専門性や薬事法の制約等があり,なかなか困難であった。しかし少子高齢化の問題に関心が集まり,介護保険法が施行されて以来状況は変わり,新たに介護福祉という接点が生まれてきた。今回の交流フェアではアパレル関係の業者が介護の際着用する服について意見を求めてきた。また信濃川テクノポリス開発機構関係者も介護福祉領域の研究に興味を示し,研究室への見学や関連するであろう企業の紹介を申し出てくれた。紹介していただいた企業には最近研究所・工場を新潟県に移した企業もあった。

交流フェアの模様

 交流フェアを通して地元企業の最新の動きを知ることができたのは最大の収穫であったと考える。


長岡まつり 民踊流しの楽しさとは。

ヘイディ ビスバル

(材料工学専攻3年)

日本人と留学生との交流(筆者は右端)

 長岡市では毎年8月1日から3日まで長岡祭りが開催されます。1日には民踊流しが行われています。民踊流しは大変伝統的で楽しい行事です。また,教職員及び学生が,地域の方々との交流を深める良い機会だと思っています。
 私は日本に来てから3年経ちますが,民踊流しには毎年参加しています。日本に来て1年目,始めて民踊流しを教わったとき,ステップを覚えるのが少し難しかったです。8月の始めのころの蒸し暑さ,汗が出たり,気持ち悪いと思った事もありましたが,練習すればするほどうまく踊れるようになれると思えばやる気が出て,それが楽しさへと変わっていきました。
 私は民踊流しを踊ることで長岡祭りや夏休みの始まりを感じます。普段,浴衣を着せてもらったりする機会のあまりない留学生にとっては,良い経験になると思います。また,みんなと一緒に写真をとったり話をしたりいい時間を過ごせます。本番4日前ぐらいから練習が始まります。練習でもみんなと触れ合うことができ,リラックスでき,とてもいいことだと思います。
 回を重ねるごとに,友達も増え,踊りにも慣れ,1年に1回しか行われないとあって,毎年楽しみが大きくなっています。来年はもっと大勢で,学生の皆さんも積極的に参加すればもっと楽しくなると思います。