VOS,No.106


 卒業生だより [Back]

たのしくやっております

中川  匠
勤務先: 日本精工(株)
精機本部直動製品カンパニー
直動製品技術部
(平成13年3月 創造設計工学専攻修了)

社員寮内にて

 日本精工(株)(NSK)は各種軸受をはじめ,自動車部品,X−Yテーブルなどのメカトロ製品,転がり案内やボールねじなどの直動製品を作っています。その中で,現在私は直動製品技術部に属し,転がり案内(NSKではこれにリニアガイドという名称をつけています。)の設計などを行っています。客先対応という点から特に仕事にスピードと正確性を要求され,いいかげんな私としては結構大変です。それでも入社してより半年,大きな失敗も無くなんとか順調に仕事を覚えつつあります。(注1)
 私の大学院での研究テーマも転がり案内でしたので,転がり案内との付き合いは今年で3年目になります。それでも知っていることなど極々一部で,自分の不甲斐無さに焦りを感じる毎日です。たかが転がり案内,されどなかなか奥が深いようです。(注2)
 自分がどの程度の技術者になれるかは分かりませんが,日々精進していくつもりです。

(注1) 小さなミスは数多くやりました。仕事上,図面の不備を指摘されることが多いでしょうか。知識云々技術云々よりもまず,どんな些細なことも見逃さない,曖昧にしないことが大切なのだと今更ながら痛感しています。
(注2) どの程度深いかは,今もってわかりません。

研究活動の原点

鵜澤 佳徳
勤務先: 通信総合研究所
関西先端研究センター
(平成元年3月 電子機器工学課程修了)

応用超伝導会議2000にて

 就職してから約10年になります。これまでサブミリ波帯超伝導デバイスやその応用,遠赤外線領域の技術開発に従事して参りました(詳しくはhttp://www-karc.crl.go.jp/super/index.htmlを参照)。現在,国立天文台ALMA電波望遠鏡などへの実用化を目指したテラヘルツ(1012Hz!)帯超伝導受信機の開発を行っております。昨年に博士(工学)の学位を取得し,ようやく研究者の仲間入りができ,充実した生活を送っております。思えば,このような研究活動の基礎を築いたのは大学時代でした。本当に授業の内容は難しかった,特に3年次では自分の理解をはるかに超えていました。しかし技大で良かったのは先生方が研究だけでなく教育にも熱心だったことです。しばしば宿題などで具体的な問題を解かせ,理解を深めさせていただきました。当時は非常に辛く,この単位はやめようかなどと考えたものですが,今ではその経験,知識が新しい分野を理解するのに大変役立っております。技術は日進月歩,でもその根底にあるものの多くは大学で学ぶような基礎的な学問から成り立っています。“No pain,no gain.”という言葉がある様に,苦労して学んだ経験は将来きっと役に立ちます。その陰で研究に加え,教育に多くの時間を費やしていただいた先生方は大変なご苦労があったと思います。この場をお借りして,先生方そして共に学んだ友人たちに感謝の意を表します。