VOS,No.108


 高専と技大 [Back]

0 オープンハウス
 今年度で3年目となる,「オープンハウス」が,全国高専の本科4年生及び専攻科生を対象に,7月23日から8月31日の間で実施されました。
 受講生は,あらかじめ本学の各研究室で設定したテーマを選択し,1週間若しくは2週間の期間で,本学教官から指導を受けました。受講者数は,昨年度を上回る29高専,112名(男子82名,女子30名)となりました。
 受講生からは,「得るものがとても大きく,後悔の残らない研修であった」,「研究室の雰囲気もよく,実験はやり甲斐があり,楽しかった」,「進路を決めるうえで,よい経験となった」等の感想があり,好評でした。
系別受講生数
受講生数〈人〉
機械系
電気系
化学系
環境・建設系
生物系
経営情報系
11(0)
33(5)
18(5)
20(9)
21(4)
9(7)
112(30)
( )内は女子で内数

技大の印象は?

岩崎 英治
(環境・建設系 助教授)

 昨年に続き今年も高専生の研修を引き受けさせていただいた。当研究室では,パソコンやコンピュータを用いて構造物の変形や応力状態を調べる構造解析法に関する講習と実習をテーマとしているが,昨年は2名,今年は3名の受講生がいた。この解析手法の理論の概要や背景を理解するには,高専の高学年の専門知識を要する部分があり,学生に尋ねてみると,その内容をすでに勉強した学生がいれば,これからの学生もいるため,講習内容を適宜修正しながら研修を行った。しかし,このテーマに関連する分野に興味があったり,この分野が得意な学生が受講しているものと思われ,同様の内容をもう少し理論的に行っている本学の4年生と比べると非常に熱心に研修を受けており,飲み込みも早いようである。
 研修生は,昨年は豊田,函館,今年は,小山,苫小牧(2名)と必ずしも近隣とは言えない地から来ており,また,進学を希望している学生がほとんどで,研修の内容だけではなく,大学や学生生活の様子などにも興味をもっていた。夏休み期間ということも有り,閑散としたキャンパス内で研究室の学生や出身高専の先輩などを通して,様子を伺っているようであるが,オープンキャンパス等の行事と組み合わせることで,活気のある様子を知ってもらうと,本学の好感度が更に上がるのではないかと思う。


オープンハウスに参加して

余川 奈保美
(富山商船高専)
※安井研究室所属

 オープンハウスに参加することが決まってから,「どんな難しいことをするのだろう?」,「こわい先生だったらどうしよう?」など不安でいっぱいでした。しかし,実際会ってみると,そんなことを心配していた自分が恥ずかしくなるほど,先生も研究室の方々も,とても親切に接してくださったので,とても安心しました。
 研修では,色々な計測装置を見せていただきました。私の学校では,電子デバイスを座学で学習することはあっても,実際に実験をすることは無いので,初めて見る装置や実験ばかりでした。とても良い経験ができたと思います。
 研究の途中経過の発表にも同席させていただきました。どんな研究なのかはあまり理解できなかったのですが,研究の発表を見たのは初めてだったので,発表の仕方など,とても勉強になりました。また,装置の説明だけではなく,学校で既に習ったことから,大学の授業で出てくるような内容まで,とてもわかりやすく,親切丁寧に教えてくださったので,私でも理解することが出来ました。
 オープンハウスの研修では毎日が新しいことばかりで,とても楽しい5日間を過ごすことができました。大学の雰囲気や,研究の様子などいろいろなことを知ることも出来ました。オープンハウスに参加して本当に良かったと思っています。これからの私の進路を決める良い参考にしていきたいと思います。

EPMA測定の様子
送別会の様子

オープンハウスに参加して

宮田 尚美
(小山工業高専)
※山元・高原研究室所属

一緒に受講した友人たち(筆者は中央)

 私がオープンハウスに参加しようと思ったのは,進学か就職かで,進路について悩んでいて,大学とはどんなところか一度見てみたいと思っていたからです。そうした時に,高専の担任の先生からオープンハウスのことを聞き,去年参加した先輩から話を聞いていたこともあって,参加の申込みをしました。
 まだ4年生なので高専ではあまり生物系の実験をやっていないので,生物に関する実験をやってみたいと思い,また,大学ならではの設備や大学の雰囲気を知ることも楽しみにしていたのですが,期待していた以上に満足のいく内容でした。
 大学は高専に比べてとても広く感じ,最初は迷子になるんじゃないかと思いました。また宿泊施設も綺麗で伸び伸びと5日間過ごすことができました。
 先生方や学生の皆さんから丁寧な説明を受け,遺伝子の塩基配列の読み取り方やDNA指紋の検出の仕方など今まで疑問に思っていたことが,分かってよかったと思います。
 いろいろな実験をして,植物や遺伝子についてより興味を持つようになり,まだ進学か就職か結論は出せませんが,もう少し深く勉強したいと思うようになりました。
 オープンハウスに参加して他の高専の友人とも出会うことができ,19歳の夏に有意義な経験ができたと思います。