VOS,No.108


 にいがたみてある記 シリーズ59 [Back]

野生のサルもいる花の百名山(平標山)

植野 真臣(経営情報系 助教授)

 先日,新潟県谷川連峰にある平標山(1983m)の登山をしてきた。新潟県には、妙高山や火打山などの百名山が有名であるが,この無名な山に見所がたくさんあったので是非報告したい。本格的な登山をしたことのない私は,若干,不安を感じつつも,当日,朝7時に,妻とともに,大里教授夫妻,鈴木助手との待ち合わせ場所である大学バス停留所へ着いた。そこから,車で(下道)約1時間30分,松出山の登山口に到着する。登山口からやや急登が続くが,丸木の階段がよく整備されており滑りそうな場所はロープが張ってある。丸木の階段がなくなり,やや平坦な道になると,巨大な送電線の鉄塔が目の前に現れる。柏崎・刈羽原発から首都圏に送られる1200万ボルトの送電線で,鉄塔の高さは120Mだそうである。風の強い時には,巨大な送風機のような不気味なうなり声をあげている。鉄塔の脇を通過すると再びすぐに登りがきつくなる。やがてゆるやかな登りとなり,展望が開けてくると小さなピーク「松手山」である。「登山口」からここまで1時間30分程かかる。

図1.松出山からの眺め
図2.平標山からの眺め


 「平標山山頂」は,ここから「仙ノ倉山」,そして「谷川岳」へとつづく主稜線の縦走路が東にのび,南からの「平標山の家」からのコースと,土樽からの平標新道コースが合流している。展望も素晴らしく,ここで一息入れて,「仙ノ倉山」に向かう。「仙ノ倉山山頂」には銅板の方位板があり,ここからの眺めは360度の大パノラマである。上越国境の山々はもとより,遠く富士山や北アルプスの山並み,佐渡ケ島も眺望できるそうである。ここで休憩を入れて,来た道を戻ることになる。「平標山頂」までは登りと同じく30分ほどである。また,途中,密林が多いが,そこで,数匹の野生のサルを見た。サルは,密林の木をぶら下がりながら移動していた。そこから1時間半,平標までの道には,美しい高山植物が生えており,さすが花の百名山といったところである。平標山頂からは,向かいに谷川岳が見え,漣だつ笹原が非常に美しい。そこから美しい白い階段で笹原へおりることができる。また,山頂から少し,降りると,「平標の家」があり,食事付で宿泊することもできる。ちなみに缶ジュースは250円であった。帰りには,湯沢町立の温泉に入ると良いだろう。