VOS,No.108


 特集:ものづくりの魅力 [Back]

0 環境・建設系のものづくり
CCDカメラから見る建設

竹田 喜彦
(建設工学専攻2年)

研究室のメンバーと(筆者右上)

 「建設」と言う言葉で連想すると,橋梁,ビルディング,ダムなど,非常に大きな構造物を思い浮かべるかと思います。それらを建設するには,調査から始まり,設計,施工,維持管理と非常に多くの技術や労力が費やされ巨大構造物が完成,そして使用されていきます。その工程では多くの計測が行われ,構造物の形状管理はものづくりの上で非常に重要な要素を占め,その管理を怠ると構造物としては成り立ちません。また形状の把握は,品質管理や維持管理の面からも非常に重要です。現在,建設業界ではそれらが巻尺やトランシット,光波測距計などの測量機器によって行われているのが現状です。しかし,これらは点測量となるため多くの時間と労力を必要とします。
 そこで我々の研究室では,10年以上前よりCCDカメラによる測量の研究を行っています。CCDカメラでは,画像として対象物を認識するため非常に多くの情報を同時に得ることができます。これらの利点を生かし,鋼橋の完成検査システムを始めとする,CCDカメラを用いた3次元測量システムを開発しています。また,この測量方法は地すべり地帯などの立ち入りが困難,危険である場所の災害観測や二次災害の危険性のある観測など,直接測量が困難な個所などに有用です。したがって,現在我々は,地すべり地の表面移動測量などの災害地への活用を目指し研究を行っています。