VOS,No.109

 就職コーナー [Back]

0 こんな学生を求む
材料系の研究開発について
三井金属鉱業株式会社
総合研究所無機材料研究室 室長

八島  勇

 研究所に配属になったばかりの新入社員に対して,「会社に入っても大学時代と研究開発の基本は変わりませんよ」と言ってあげると,新入社員は疑いの眼差しでこちらを見ながらもホットした表情に変わります。
 材料開発における研究開発とは,材料の設計・合成・評価の循環を意味しており,その回転率が開発のスピードと質を決めています。設計には情報収集能力・理解力・創造力が,合成・評価には洞察力・忍耐力など各種能力が求められます。学生時代から優れた論文を書く人は,研究者としての各種の能力が極めて高いか,バランスが良いかのどちらかであると考えています。よって,若手の研究・開発スタッフに求められる資質は企業も大学も本質は変わらないと信じています。
 入社して数年すると求められる資質は徐々に変化します。企業の研究の場合は,自分の専門性をさらに深めることと他の専門家との協力関係を築くことが重要です。例えば,大学との共同研究においてもその特許権がどちらの所有になるかは重要な問題であり,契約の知識が必要となります。商品開発においても,マーケティング,販売,生産,サービスのような一連の知識は必要です。
 最後に,好きこそものの上手なれという言葉がありますが,研究開発が好きな人はこの仕事にチャレンジすべきです。好きならば才能は必ず開花します。知識社会において研究開発という仕事は益々重要になると私は信じています。


0 面接試験の現場から
目標を持った学生時代を
東日本旅客鉄道(株)
上信越工事事務所

渡邊 康夫

 JR東日本は,お客様に信頼される生活サービスを創造していくことを経営の柱としており,そのために各部門が連携を取りながら各種施策に取り組んでいます。私は建設部門で,鉄道施設の改良工事を担当していますが,仕事を進める上でお客さまや,工事を担当する協力会社,駅や電気・機械設備等を担当する社員と協力して仕事を進めています。
 就職先を選ぶ上では,この仕事の進め方というのが一つの選択肢となると思います。自分がどのような仕事の進め方の中でやっていくのか。チームの中で仕事をしていくのか,自分の能力を生かして一人で進めていくのかの判断があり,自分にあったスタイルを見つけることが必要だと思います。さらに就職しても学生時代に研究している技術分野が必ずしも会社の中ですぐ生かせるとは限りませんし自分が担当できるとも限りません。自分のやりたい仕事ができないときに対応できるのか。会社の事業全体を把握し自分の可能性を広げて企業を選択して欲しいと思います。
 また,最近は面接による人物評価が採用の際に大きなウエイトを占めているようです。面接では短時間にその人の能力を知るために,質問の答えに対して更に突っ込む厳しい質問もありますが,どんな質問にも自信を持って答えることが必要です。そのために,学生時代を漠然とすごさないで学業以外にも目標を持ち,その目標に向け努力して欲しいと思います。

0 就職を前に後輩へ
自分らしさを大切に
寺坂 洋子
(生物機能工学課程4年)

長岡祭りにて 一番左が私
 私の就職活動は,何から始めればよいのか分からずあせる気持ちでrecruit naviに登録したのが始まりでした。落ち着いて活動を行いだしたのは,初めての不採用の通知が来てからでした。自分の考えを自分の言葉で表現し,相手に伝えることができていなかったのではないかと思い後悔しました。それからの就職活動では,希望する企業について,こと細かく調べるようにしました。調べることで試験への不安な気持ちは消えていき,自信が持てる様になりました。
 落ち込むこともありましたが,家族や先生方,友人,高専時代の恩師からのアドバイスや励ましの言葉が私の原動力となり,自信となりました。いろんな企業の説明会や試験に参加して,色んな人と出会い,話しをしたり聞いたりしました。そこで自分の考えを人に伝える練習ができたと思います。この経験から人前で話しをする度胸が付きました。また自分自身を知り,私自身が自分らしさを認めるいい機会になったと思います。
 就職活動とは,色んな経験をしながら,いままでの経験と新たに得た経験とを活かし自分を成長させ,自分を試すことができる場所だと思います。今までにない大きな壁ですが,必ず自分にとってプラスになります。妥協しないで自分の可能性を信じて頑張って下さい。


就職活動を終えて
黒丸 廣一
(電気・電子システム工学専攻2年)

研究室のみんなと上段左から2人目が筆者
 早いもので,私が長岡に来てから6年目の冬になりました。来年の春からは社会人として長岡を離れます。嬉しいような寂しいようなそんな気分です。
 さて,就職活動を意識し考え始めたのは確か2年前の11月ごろだったと思います。自分の希望に合い,行きたいと思う会社をピックアップしてインターネットでエントリー等の手続きを行いました。私が内定を頂いたJR東日本ものその中の1つでした。受けるにあたり問題がありました。私の在籍している電気系ではほとんどの人が学校推薦などで就職を決めていますが,JR東日本の学校推薦は無かったので私は自由応募で受けることになりました。自由応募と学校推薦の掛け持ちは基本的に出来ないのと,自由応募で失敗した後,学校推薦の選択肢がほとんど無いので,受けること自体リスクがあり,周囲からあまりいい意見を聞くことは出来ませんでしたが,あえて挑戦し無事内定を頂くことが出来ました。
 就職とはある意味この先の人生を大きく決定してしまいます。よく就職活動は運試しだと言う人がいますが人生がおみくじのように決まるわけはありません。自分の人生を決めるのは自分です。就職活動を通じて私は自分に自信を持って物事にあたれば何でもうまくいくと感じました。来年度就職活動をされる方も自分に自信を持って挑めばきっといい結果が出ると思います。
 実は私の就職活動そのものはインターネットのエントリー以外は全く行いませんでした。しかも,JR 東日本以外の会社には一度も足を運ぶことは有りませんでした。