VOS,No.111

 卒業生だより [Back]

佐 藤 雅 子
(平成3年3月材料開発工学専攻修了)
「ガトニカシ」(カタック舞踊の1ポーズ)
 私は,91年に材料開発工学専攻を修了し,(株)東芝に入社後,R&Dセンターにて超伝導材料の研究開発を行っていました。幼い時からの夢である,文化関係の仕事をしたいという思いは強く,95年に退職後,渡印し,96年にインド国立芸術舞踊学校で北インド古典舞踊カタックを習い始めました。
 渡印後,3年間は日本人の友人も無く,故郷にもなかなか帰ることのできない状態でしたが,努力が認められ,99年にインド政府国費奨学生の資格を得,2001年には東京と新潟での公演を行うことができました。また,2月には,ニューデリーのカタックフェスティバルや,有名なカジュラホフェスティバルに邦人として初めて参加させていただきました。現在,日本神話を題材とした創作舞踊を作成中です。
 技術とは全く異なる分野に籍を置いているため,「今までの努力がすべて駄目になった。」と,よく言われますが,私は何かしら深いところで繋(つな)がっているように感じています。技術も芸術も一人でコツコツと成果を積み上げていく過程では同じですし,また,インド舞踊においては全てのリズムや動きに数学的なセンスが非常に必要とされるため,技術分野で勉強を重ねたことが役立っています。
 インドにいると,環境や,対人面でカルチャーショックを受けることが大変多いのですが,そのような時には,緑が多く豊かな自然環境のもとで学び,心を養ったことを思い出して心の安定を得ています。他国と比べ,日本が如何に安全で,差別が無く,暮らしやすい国であるかを再認識すると同時に,他国の文化を勉強することで,日本の伝統文化が非常に発達した素晴らしいものであることも,あらためて発見しています。
 学生の皆さんにも,将来の海外赴任の際に日本の伝統文化を他国の人々に伝えることが出来るように,時間があるときなど,自国文化についてもっと学んでいただけたらと思います。
【事務局より】佐藤雅子さんのウェブサイトもご覧下さい。
URLは,http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/9312/です。

『地球スケール』

高 橋 宏 哉
勤務先: 明治製菓株式会社
 
(平成9年3月 生物機能工学専攻修了)
韓国への技術移管時に(一番右が本人)
 もう早いもので,社会人5年生の終了を迎えます。私は,医薬品の製造について,生産性向上,原価低減,スケールアップ検討,ライセンス譲渡先への技術指導等多くを経験しました。但しこれは大学時の専攻分野とは違う分野であり,これまで,多くの方の力を借りて成長し,同期の便りや久しぶりのご対面で感化され,時には自慢の子供の写真付き便りで互いの健闘ぶりを確かめ合い,同期入社の仲間で切磋琢磨し,とにかくがむしゃらに走ってきました。そのようなこれまでを振り返りいくつかアドバイス?です。
(1) I am very happy to know youを大切にすること!再度確認してみてください:今でも長岡技大出身の方々とは,出張先での思わぬ出会い,社内での同校出身の先輩との再会,出張ついでや結婚式先での小同窓会,年に一度の長岡花火観賞会やサッカー部OB戦,スキーついでにチョッと研究室を覗いて…等,そう言えば実務訓練時の指導員とも連絡が続いています。一度の出会いかもしれません。変な表現ですが,出会いを大切に出会いを頑張ってみてください。
(2)好奇心と行動力!:例えば表題にもありますように,地球を意識しては?世界を飛び回る職を選択しろとか,そんな難しい話ではありません。大阪―宮崎間は車で9時間,関西空港―シドニー間は飛行機で8時間,東京―大阪間は新幹線で約2.5時間,関西空港―韓国は飛行機で1.5時間。広いようで狭いとは思いませんか?好奇心を持ったあなたは既に行動が伴い格安チケット等を検索しているはず。
・・・この文を読んで何を察しましたか?とにかく,あなた方は若い。期待しています。