VOS,No.111

 身体を鍛えましょう [Back]

学内トレーニング施設紹介
水中歩行の奨め(トレーニングルーム併設屋内プール)
塩野谷  明
(体育・保健センター 助教授)

 いきなり私事で恐縮ですが,新年早々体調を崩してしまいました。体重が8s減り,夜は熟睡できず,心臓は高鳴り,血圧などは最低血圧が最高血圧を上回る?のではと心配になるような不安定さ,幸い食欲だけは辛うじてという有様でした。出張先で駆け込んだ病院の診断は「過労」(仕事のし過ぎ?まさか)。しばらくは,点滴と投薬,そして足裏つぼマッサージに通う毎日でしたが,なかなか効果は出ずじまい。
 そこで希望を託したのが,運動をすること。とは言っても,汗をたくさんかくような激しい運動はいきなりできるはずもありません。選んだのは「水中歩行」。
 最新の鮫肌水着に身を包み,プールの中では3枚重ねたビート板にもたれ掛かり,「ぷかぷか」と浮かぶようにゆっくり歩くこと30分から1時間。これを1週間ほど続けたあたりから,回復の兆しがみえてきました。
 実は水治療と呼ばれるものがあり,Hippocratesがこれを行っていたことが知られています。あまり意識されたことはないかもしれませんが,水の中に入ると重力からの開放感を感じます。人体の部分比重は,骨2.01,筋1.06,脳1.04等ですが,脂肪は0.94で全体では1.0程度,さらに肺の中に常に存在する空気の量を考慮すると,人は浮力の影響で水面下に浮かぶことになります。たぶん,これが重力からの開放感でしょう。その他,水は神経系の鎮静作用等様々な効果が報告されます(心臓の高鳴りは,交感神経の過剰な緊張)。そして,昨日は重力を感じながらのエルゴメータ駆動運動にまでこぎつけました。
 身体を鍛えましょうというお話にしてはやや情けない内容でしたが,本学には屋内プールがあり,併設されるトレーニングルーム(写真)があります。ここで紹介した私の体調の回復過程はそのまま学内で実行することができます。ちょっと体調が,と感じられた方はいかがですか?ただし,そのときはいきなりではなく,三宅体育・保健センター長(医師)に相談してからにしてください。


写真1:25m6コースの屋内プール。6コースは流れるプールになります。本学プールの売りの1つです。
写真2:工学部の単科大学としては,りっぱなトレーニングルーム。この他にトレッドミル,エルゴメータが設置されています。教育学部と間違えられます。