VOS,No.112

 特集/世界から・世界へ―新しい国際交流― [Back]

留学生の日本での実務訓練体験
日本で実務訓練を体験して
ラ・フング・チオング
(電子機器工学専攻1年)
スタンレー電気R&Dでとった写真(私は左)

 私は神奈川県横浜市にあるスタンレー電気株式会社研究開発センターで実務訓練を行いました。約四ヶ月半という短い期間でしたが,色々勉強になりました。
 配属されたグループは光情報グループでしたが,液晶デバイスを研究開発する方々と一緒に仕事をしていました。実務訓練を開始してからすぐに液晶ディスプレイを作製するプロセスを体験し,実習ではプロセスの最初から最後までを学ぶことができました。実務訓練に行く前に液晶ディスプレイに関して不明だったことが多く解明でき,さらに実務訓練指導の方から親切に教えていただいたことで新しい知識を多く学ぶことができました。「学校で学んだことは,会社でほとんど役に立たない」とよく言われますが,私の会社実習はそうではなく,学校で学んだことが実習にとても役に立ちましたので、大変うれしく感じました。
 もう一つの大きなこととして,留学生である私は,日本の実社会や人間関係など多くのことを学びました。会社での研究の進め方は非常に計画的であり,研究者は皆自分の立てた計画通りに高い集中力で研究を進めていることが強く印象に残りました。時間を有意義に,効果的に使う姿勢において社会人と学生との間に大きな差があり,時間の貴重さを強く感じました。
 短い期間で,自分の研究に関する知識とともに,社会人として欠かせないことを多く学ぶことができ,私にとってとても有意義で,充実した実務訓練でした。
留学生生活を振り返って
能書筆を択ばず
羅   映 兵
(平成12年3月 材料開発工学専攻修了)
第52回全国水道大会(盛岡)にて 写真右が筆者

 光陰矢のごとし,7年前に長岡技科大に留学に来た当時,小生は中国の大学を3年で中退していましたので,ある程度の知識を身に付けているという甘い認識がありました。ところが国が違って教育方法も当然異なっていて,一つの課題に絞って奥深く探っていく縦型の中国教育システムと違って,分野に限らず,知識を幅広く持とうという横型方式が日本方式ではないかと今でも思います。(これは小生の独断と偏見であるかもしれません。)したがって,勉強生活は忙しく,ようやくこの方式になれたときに卒業が近づいてきました。
 化学系出身の小生ですが,現在は鉄鋼材料の開発に関する仕事をしています。鉄鋼には重いというイメージしかありませんが,その原点は原子ひとつひとつの配列にあると認識してしまえば,機械と化学に境界がないことが分かります。
 「能書筆を択ばず」ということわざがありますが,物事に通じている人は,道具や材料を選り好みしないという意味です。学校にいたときはどうしても好き嫌いな科目があって偏りがちですが,様々な分野に興味を持って学んでおけばもっと活躍できたなあなんて思ってしまいます。
 最後に現在も母校で一生懸命勉学に励んでいる留学生の方々に激励の言葉を送ります。英語もしくは中国語の能書のみならず,日本語そして専門分野をはじめとするその他の分野の能書になって,筆を択ばないことをお勧めします。