VOS,No.114

 卒業生だより [Back]

社会人2年目の感想

平 野 裕 士
(平成12年3月 環境システム工学専攻修了)
勤務先: 浜松ホトニクス(株)
 長岡を離れてまだ2年も経たないというのに,なぜか妙に懐かしさを感じます。お世話になった方々は,みなさんお元気でしょうか。
 私は温暖な気候にも惹かれて縁もゆかりもまったくない浜松市に就職してしまい,多少不安もありましたが,同期にも職場にも恵まれ,充実した日々を送っています。週末の草野球と宴を励みに,平日は意外に競争の激しい非破壊検査装置用のX線源の開発製造を行っています。世界に通用する製品を常に開発していくことはなかなか大変です。当然のことですが,お互いの生活がかかっていますから市場は非常に厳しく,日々プレッシャーとの闘いです。
 さて,学生のみなさん,そんな社会に出る前の学生時代に何をしておいたらよいでしょう。それは勉強をしておくに越したことはありません。しかし,最近感じるのは,息抜きとコミュニケーションの重要性です。ストレスを溜めすぎて体調を崩しては全く意味がないですし,一人でできる仕事には限度があります。学生時代は勉強も大事ですが,むしろ遊びなどを通して自分なりの気分転換の方法を見つけたり,いろいろな人とコミュニケーションをとれるようにしておくと,きっと役に立つと思います。
 私はまだ駆け出しの社会人で大したことも言えませんでしたが,とにかく残りの学生生活でいい思い出をたくさん作ってください。
フィルムが余ったから同期と。(本人は左)

+α を持つ技術者に

吉 村   剛
(平成11年3月 創造設計工学専攻修了)
勤務先: 光洋精工株式会社
ステアリング技術センター
 4年近く前に長岡を発ち,光洋精工(株)に入社して以来,私は一貫して乗用車のパワーステアリングシステムの開発に携わっています。業務内容は言わば試験屋さんですが,試験だけをしている訳ではありません。試作されたアッセンブリをあらゆる面から試験し,その結果を総合的に評価するのが仕事です。従って品質の高い商品の作り込みを行い量産化への最終判断を行う部署です。幸運にも,私はすでに4車種の開発を完了させることが出来,それらを搭載した自動車が街中を軽快に曲がっていく姿を見ることができます。
 さて,今までの私の経験から技術者として持ち合わせておきたい能力があることを感じました。それはディベート力です,仕事上で自分の考えを推進させたいならば,会議等の場で自論を展開し周囲から賛同を得なければなりません。すなわち,相手を説き伏せる力が必要です。上司の入れ知恵を丸覚えしたセリフのような話ぶりや,調子がいいだけの話しぶり,他の意見の批判ばかりする話ぶりでは,決して相手を説き伏せることはできません。頭の中で考えたことを,スムーズにかつ論理的に話す能力があって初めて持ち前の技術が活かせるのです。
 技大生のみなさんには,創造性や思考力のある技術者になるのは言うまでもなく,+αとして弁論の立つ技術者になってほしいと思います。
6車種目のステアリングを開発中の姿