VOS,No.114

 特集/技大と高専 [Back]

e-ラーニング
情報通信時代における教育
植 野 真 臣 (経営情報系 助教授)

 近年,急速にわが国における情報通信基盤が整備されつつあり,情報通信技術を用いたあらゆる分野での革新が進められております。そのひとつに教育のIT活用と教育革命が挙げられています。アメリカやヨーロッパでは,早くから導入されてきたe-ラーニングは,アメリカでは大学への社会人入学を中心に,ヨーロッパでは大学間遠隔授業を中心に現在も普及し続けています。一方,わが国では,大学を始めとする高等教育機関の統合再編成の時期を迎え,遠隔地にある教育機関同士の遠隔授業配信が必須のものとなると予想されております。また,e-ラーニングによる授業により,社会人になってからも遠隔地にある複数の大学の専門を学び,卒業できる機会を作ることができ,専門性の多様化という意味でも期待されています。政策的にも,文部科学省は,平成13年度より,大学での単位の60単位をe-ラーニングで学ぶことを認めることにしました。また,IT市場でもe-ラーニング市場がもっとも大きくなるのではないかと予想されています。これは,大学だけでなく,企業内教育,または,企業における知識の共有化という意味で大きく注目されているのです。
本学においても,平成13年度の大学設置基準改正により非同期型遠隔授業が正式な単位として認定されることとなったことを受け,同年より,インターネット授業の配信を開始し,今年度10月からは全国の高専に対し,14科目(各15回)の配信を開始しております。また経営情報系およびマルチメディアシステムセンターを中心とし,e-ラーニングに関する研究開発を行っており,平成15年度からは新しいシステムでの配信が予定されております。
 このような成果実績が認められ,本学はe-japan計画に基づく高等教育IT推進事業(13教育機関が参加)の主幹事校を務めさせて頂いております。http://wbt.nagaokaut.ac.jp/e-learning/が本学Web講義のtop画面になっており,誰でも視聴可能なe-ラーニングデモもリンクしておりますので,一度ご覧になって頂ければ幸いです。

Web講義作成について
安 藤 雅 洋 (マルチメディアシステムセンター 技官)

 この場をお借りして,マルチメディアシステムセンターで行っているWeb講義の作成工程についてご説明させていただきたいと思います。
1. 先生方にpptファイルを準備していただきます。講義において先生方がご使用のもので結構です。
2. 撮影室において講義映像を,pptファイル1ページ分を1項目1カットとして撮影させていただきます。映像はMpeg形式で記録しております。
3. Mpegファイルの不要な部分をカットする等の編集をし,Web配信用にrmファイルに変換します。pptファイルもWebページとして保存します。この時にrmファイルとpptファイルのファイル名を各タイトルに合わせて変更します。
4. サーバに置いてある,土台となるhtmlファイルにファイルを貼り付けます。
 上記のような工程を経て,本学のWeb講義は作成されております。
 また現在,Web講義を作成される先生方の負担を軽減することを目的とし,実際の講義を撮影した素材を,Web講義の方へ転化できる方法を模索中です。
 編集作業においても,web講義が開始された昨年と比べますと試行錯誤により大幅に改善・簡略化を行い,撮影を除いた編集だけで1コンテンツを撮影時間程度で公開可能な状態へ持って行くことが出来るようになりました。
 Web講義を現在の形にとどめること無く更に発展させて行きたいと考えておりますので,皆様には実際のWeb講義を観ていただき,そしてより多くの先生方にコンテンツを作っていただき,御意見や御感想をお聴かせ頂きたく思っております。