VOS,No.115

 贈る言葉/卒業・修了にあたって [Back]


若々しい感性と活力を
赤羽 正志(電気系長)
 卒業,修了,おめでとうございます。本学で得た様々な知識や経験をベースに,次のステップでも更に活躍されることを願っています。
 このところ,日本は出口の見えない不況が続き,多くの産業分野で,中国,韓国,台湾に追いつかれ,追い越され,苦しい状況に追い込まれています。また,少子高齢化社会ということで,老いた経済大国といった趣です。伝えられるニュースも世相を反映してか,暗いものが多いようです。このような状況を打開するには皆さんの若々しい感性と活力が欠かせないと思います。期待しています。
 今年の正月,NHKでノーベル賞新春スペシャルトーク「未踏の“知”をめざせ」という番組がありました。ノーベル賞受賞者の江崎玲於奈,野依良治,小柴昌俊の三先生が,ご自分の体験を交えて,今後の日本の若い研究者,技術者に望むことを話し合う番組でした。番組の最後に,三先生から若い人へのメッセージがありました。このメッセージを贈る言葉としたいと思います。
「いつも歩く道を離れ,未踏の森に飛び込み,新しいものを探れ」(江崎玲於奈)
「憧れと感動,そして志」(野依良治)
「自分の夢を見つけて,それを大切に育てましょう」(小柴昌俊)



卒業・修了にあたって
菅野 一樹(電子機器工学課程)
 この長岡に来てもう4年が経ち,私にも卒業するときが来ました。夏は蒸し暑く,冬はめちゃめちゃ雪が積もるこの気候のせいもあり,入学した当時は早く卒業して地元に帰りたいと思っていました。しかし,卒業が目の前に迫っている今は,長岡を去ることを考えると少し切なくなります。

研究室の方々と
 この長岡での4年間はこれからの私にはとても貴重な経験になると思います。私はこの4年間で,様々なアルバイトをすることができました。社会に出てしまうと,このような様々な職種の仕事をすることができないので,社会に出る前にこのような経験ができてとても良かったと思います。
 工業高校出身の私は,高校のときにあまり勉強をしなかったため,この大学に入学したときはとても苦労しました。学校では講義に出て,学校から帰れば宿題やレポートなどをするという勉強漬けの生活に,当時はとても苦しめられました。そんな私が無事卒業を迎えられるのは,私を見守り,力になってくれた先生方,研究室の皆様方,友人たちのおかげだと思っています。本当にありがとうございました。
 4月から社会に出ることにはまだまだ不安がありますが,早く自立し,迷惑をかけた母や祖父母に恩返しをしていきたいと思います。



六年間を振り返って
穂積 寛治(電気・電子システム工学専攻)
 夕方,研究室の窓から小千谷方面を見ると山本山スキー場のナイター照明が見えます。と同時に来年からは,あそこのナイターに通うことも出来なくなるのかと思うと,なんとも寂しい気持ちになってしまいました。
 振り返ってみると,6年前に入学したときは,とにかく実験とレポートが続く毎日だったように記憶しています。また,冬休みのスキー場でのアルバイトが楽しく,ずっとこんな生活が続けばなあ,と夢を見ていたように思います。その後,修士課程に進み,通信の研究をさせていただきました.M1の冬には,ISPLC2002というギリシャで行われた電灯線通信の国際学会に参加させていただき,緊張した英語の発表など,大変貴重な経験をすることができました。これらを通して,少しは成長できたかなと思います。またいろんな意味で楽しい学生生活でした。そして4月からは,社会にでなければなりません。長かったモラトリアム期間に加え,世の不景気が,大きく立ち向かって来ると思われますが,技大を卒業したことを誇りにして,乗り越えていこうと思います。

アテネにて(筆者は右)
 最後になりましたが,大学の先生方,先輩,友人,後輩,また様々なところで出会った方々のご尽力のおかげで今の私があると強く実感し,この場を借りて深く感謝いたします。本当にありがとうございました。そして今後とも御指導御鞭撻の程,よろしくお願い申し上げます。



技大で得たもの
丹治 隆志(電子機器工学専攻)
 「おまえらちょっことこっち来い」夜中,浜辺でバーベキューをしていた僕らの後ろから声がした。
 夏場,崖下の浜辺で行うバーベキューは年中行事の一つで,その日も昼には買出しを済ませ,日が暮れるまで海で遊んでいました。日が沈んだ後の浜辺で,たき火を囲むように座りながらバーベキューをしていた僕らは,その声に手を止めた。近寄って行った僕らに「ちょっとそこ見てみろ」そう言って,地元の人は波打ち際を指差した。そこには,淡い青色の光を発するなにかがいました。「なんですか,これ?」「ウミボタルって言うんだ」
 後にも先にも,ウミボタルを見たのはそれっきりで,貴重な経験をしたと思います。仲間とのそんな感動的なエピソードはごく稀で,『原チャダイブ』や『栃尾の崖』,『カルア』に『腹バット』などお腹の捩れるようなエピソードは数限りなくあります。また,『いっちゃる』,『ケンジは』,『エジソン』,『パ,パンが』など名言も忘れがたいです。

学部卒業式終了後
 初めて顔を合わせてから長いやつで6年,今までに本気で言い合ったこともありました。だからこそ,卒業して長岡を離れてしまった今でも,なにかがあると言っては集まり,騒ぎ倒せるのだと思います。離れてしまっても切れない,そんな仲間に出会うことができ,本当に良かったと思います。
 「あした,○○のところ集合!」そんな連絡によって10年後も,20年後も集まっては熱燗を酌み交わしているような気がします。