VOS,No.115

 贈る言葉/卒業・修了にあたって [Back]


「力を貯めろ,腕を磨け!」、「挑戦せよ!挫けるな!」そして「人生の成功と華を掴め!」
西口 郁三(化学系長)
 大学院修了および学部卒業の諸君,栄えあるご修了・卒業おめでとうございます!
 さて,現在の我が国は,まさに日本沈没の危機にさらされておりますが,この厳しい時代を生き抜くには,先ず今迄の甘さやいい加減さを捨て,真の実力をつける事が重要です。同期入社の競争相手が少ない分だけ多くの幸運な機会が巡ってきても,十分な力を用意していなければ,簡単に逃してしまいます。その力とは,1に努力2に知力3に体力4に活力5に精神力,であり,今後益々奮励努力して,「力を貯め,腕を磨く」必要があります。
 次に,自らの意見・発想や企画を積極的に発表し,仕事や課題に「果敢に挑戦」し,更に多少の失敗や不成功に決して「挫けず,へこたれず」,幾度も挑戦する事が肝要です。それには日頃からの高い問題意識と弛まぬ研鑽が必要な事は言うまでもありません。また,目先の短期的な事だけにとらわれず,中長期的スパンで自らの人生を幅広く考える事も,大変重要です。諸君には,本学の教育理念であるV(Vitality), O(Oiginality), S(Sevices)精神を肝に銘じて,不運な時,逆境にある時こそ,この雪深い長岡の生活で学んだ「我慢強さ」,「したたかさ」,「しなやかな強さ」,「根太さ」を存分に発揮して,見事に乗り越える事を強く期待しております。諸君の輝かしい未来の素晴らしい「人生の成功と華を掴む」大活躍を祈っております。



卒業にあたって
大橋 知可子(材料開発工学課程)
 私が長岡高専から編入して,もう2年になります。高専時代はのんびり過ごしていましたが,技大での生活は思っていたよりも忙しくあっという間でした。
 4月に合宿に行ったのがついこの間のことのようですが,気づけばもう卒業なんて早いものです。
 3年では実験とレポートが多くて,終わらずに徹夜ばかりでした。授業も朝からあって実験で遅くなる事もあり,思い描いていたキャンパスライフと現実は違いました。唯一の救いはクラスに女の子が多かったことで,みんなでお昼を外で食べていたのがなつかしいです。

研究室のshockメンバー
(松村,杉本,浮輪,筆者,TOON)
 4年になって研究室に配属されてからは,ゼミと実験の毎日。一日中研究室にいるのが嫌になったりしましたが,先輩たちがおもしろかったおかげで楽しく過ごすことができました。
 春から社会人になるわけですが,まだ学生生活に心残りもあります。資格取得や旅行など学生時代にやりたかったことをいくつかやり残したことです。いつでもできると思っていたら,就職活動が始まり,実験も忙しくなり,気づいたら時間はあまりありませんでした。就職活動を始める前に実行していればよかった,と後悔していますがこれからの人生,先は長いので前向きに生きていこうと思っています。
 最後に,無事卒業を迎えることができ,お世話になった先生方や研究室の皆様,友達そして両親に感謝しています。ありがとうございました。



学生生活を振り返って
成田 和浩(材料開発工学専攻)
 月日が経つのは早いもので,長岡にきてから4年が経ちました。長岡にきて最初の冬,北海道出身の私でも驚くほどの雪が積もった日のことがつい昨日のように感じます。今になって4年間を振り返ってみると,研究室で過ごした3年間が一番記憶に残ります。夏の暑い日には研究室のメンバーと突然,海に行ったり(夏休み中),冬の寒い日には先輩の家で鍋を囲みながら皆で騒いだり,今思い出しても楽しい思い出がいっぱいです。遊びばかりではなく,研究においても期待どおりの結果が出たときに喜んだ思い出,予想もしなかった結果が出たときに悩んだ思い出,学会前であたふたしていた思い出。また,ソフトボール大会で研究室一丸になって取り組んだ思い出。今にして思えば,全ての思い出が素晴らしいものであり,充実した学生生活を過ごせたと実感します。

研究室の皆さんと(筆者は中段右端)
 長かった学生生活も終わり,4月から社会人になりますが正直不安がいっぱいです。しかし,ここ長岡の地で学び,経験したことを生かして,充実した社会人生活を送れるようにがんばりたいと思います。そして,今まで迷惑をかけてきた両親に,少しずつ親孝行していきたいと思います。



修了を迎えて
上段 一樹(材料工学専攻)
 「修了」の二文字を思い浮かべて,「いよいよか〜」という実感は今の私にはまだありません。夢にまで見ていたはずで,そのために必死に努力してきたはずなのですが…おそらく新しい生活が始まり,しばらくしてからじわじわと実感するのではないだろうか?と思っております。

本学留学生スキー旅行に参加して
(本人は左端)
 よく,「どうして博士課程に進んだのか?」と質問されることがあります。私が博士進学を決意した当時は,「工学博士」という未知の世界への好奇心と,自分に可能性はあるのか?!という冒険心が主だったように記憶しています。それが修学する間に,他の興味や疑問が生まれてきて,あと凝り性という私個人の性格の助けもあり,さらに勉強する活力になっていったように思います。ですので,一言で答えるならやはり勉強への,あるいは自然科学に対しての「好奇心」であるように感じています。博士課程を修了したことによって,今後の私の人生がどのようになっていくのかは分かりませんが,博士号を取っていてもいなくても,変わりなく「好奇心」のままに生きて行くのだと思います。またこれが,私が本学博士課程で学んだ最大の教えでもあります。
 このように考えると,わたしが何時何処で何をしていようが,好奇心を持った一人の人間が存在するだけであり,そこでの生活を,遊びも勉強も仕事も含めて,精一杯生きているのでしょう。皆さんも,好奇心旺盛に,精一杯今の生活を満喫してください。