VOS,No.115

 贈る言葉/卒業・修了にあたって [Back]


諸君の活躍に期待する
山元 皓二(生物系長)
 学士,修士そして博士の学位を取得される諸君,おめでとう,社会へと旅立つ諸君にとっても,さらに進学して研鑽を積む諸君にとっても,今日は人生の大きな転換点になるでしょう。
 現在の科学技術の進歩は目覚ましく,われわれの日常生活も変化を余儀なくされています。たとえば,多くの生物のゲノムが解読され,生物学そのものがゲノム(遺伝子)を中心に再編成され,生物機能を応用する技術も分子的な技術へと精緻化されていく勢いにあります。かつて経験したこともないスピードで進歩していく科学技術の性急な応用が,われわれが技術を科学するのに要する時間を与えず,倫理や哲学に大きな混乱を引き起こしかねない状況が生じつつあります。科学技術の進歩が人間の心の荒廃をもたらすことが証明されるのが21世紀であるということだけは避けなければなりません。
 諸君は学部,大学院に在学した数年間に与えられたカリキュラムによって基礎的な知識とそれを技術の開発に応用し,創造する能力を培ったと思います。今後は実生活の中で問題を発見し,解決して行くことが必要です。大きく視野を広げ,人間の未来だけでなく全生物の未来を見通せる力をこれから自分で養わなければなりません。大学から離れる諸君も,さらに大学で自分を磨く諸君も,今日をその原点であるとして捉え,未来へと大きく羽ばたいてくれるものと期待しています。



ENJOY & EXCITING!
松木 洋平(生物機能工学課程)
 せっかくなので私が一番言いたいことを書きます。技大でのほんの2年間で私はいろんなことを経験しました。学業面での苦労はもちろんのこと,遠距離恋愛失敗とか,家族に不慮の事故など。もーそれが青汁みたいにいろんなエキスが凝縮精製されて,それを間違って一気飲みしちゃいました。それでも笑ってました。いっそそれらを笑い話にして,笑いをとって楽しんでました。どんなに切羽詰まったときでも,何かを楽しむ意欲と,その意欲を達成できる余裕を持ってください。切羽詰まったという刺激を自分で楽しめるぐらいになると楽でいいです。そうなりゃ恐いものなしです。ENJOY & EXCITING!焦っているとき,自分の目は壁をまっすぐ突き破ること一つしか見ていません。できるなら壁を見ながら一服でもして,抜け道を探すことを楽しむ方が楽でいいと思いませんか? いっそ壁に落書きとかしたり,余計壁を高くしちゃったり・・・。それが自分のライフスタイルであり,モットーです。

屋上で昼寝
 大学生活ではいろんな悩みがあると思います。友人関係,恋愛,成績,進路などなど,今までで一番物事を考える時期だと思います。そういった中でENJOY & EXCITING!この言葉は私に勇気を与えてくれました。まだこの歳ですが,人生やっぱ楽しく生きたもの勝ちじゃないですか。無理に努力して名誉を勝ち取るよりも,楽しくやって運良く名誉もゲットみたいな人生の方がいーじゃないですか。



技大で知り合った方々へ
佐藤 裕介(生物機能工学専攻)
 長岡に来てからの4年間は,あっという間でした。学部生活では,講義やレポート,研究室生活では,実験とゼミで9割以上を占めていました。こんな灰色な学生生活を満喫できたのも,技大周辺が「無」だったからかも知れませんが…。
 とはいうものの,このような生活の中で,多くの友人や先輩,先生方に出会えた事が,私にとって一番の財産になりました。私生活や就職活動,研究生活で周囲の人達には多大な迷惑をかけてばかりでしたが,現在の自分があるのも友人を初めとする多くの方々の支えがあったからこそという事を改めて思い,ただ反省と感謝の気持ちばかりです。しかし,おかげで,編入学当初から比較すると,仕事に取り組む時のものの考え方や自分に対して厳しくなったことなど,成長の跡が見られるようになりました。

研究室の人々と
(筆者は前から2列目中央)
 4月からは,社会人として歩み始めていきますが,学生生活で学んだこと,経験したことをこれからの自分の進化の糧としていきたいと思います。また,技大で知り合った友人達もそれぞれの地でそれぞれの道を進んでいきます。しかし,道は違ってもお互い切磋琢磨し,良き友良きライバルとして各々の向上につながっていくよう努めたいと思います。
 最後に,私を支えて頂いた先生方,研究室の人々,友人そして両親に深く感謝いたします。本当にありがとうございました。



学生時代を振り返って
古賀 博之(情報・制御工学専攻)
 南国・鹿児島育ちの私が,長岡技術科学大学に在籍し7年間が過ぎました。初めての長岡は大雪で,「とんでもないところに来たのでは?」と驚愕したことが思い出されます。現在では長岡の風土に順応し,雪を見ても驚かなくなりました。
 高専生時代から自ら模索して研究することが大好きだった私は,ここ中川匡弘研究室の一員となったおかげで,好きな研究に6年間も従事することができました。また,吹奏楽部に入り,多くの友人たちと出会うことが出来ました。博士課程へ進学した後の文武両道は非常に大変でしたが,友人たちから励まされながら,現在までやってこられました。

長岡まつり大花火大会にて
(筆者は右から3人目)
 私の所属した研究室は,勉強のみならず,遊びやスポーツ好きの集まりです。特に,ソフトボール大会には気合を入れており,私も運動は不得意ではありましたが,毎年参加させていただきました。一方では,徹夜の研究が続き,苦悩する時もありましたが,自分に妥協しないという姿勢の重要さを学びました。また,積極的に学会等へ参加させて頂き,研究会や国際シンポジウムでの報告や意見の交換の機会が得られたことが,良い経験となりました。
 最後になりましたが,これまでお世話になりました本学の諸先生方,研究室や吹奏楽部の友人たち,そして,陰で支えてくれた家族に感謝致します。これまでの経験を人生の糧として,頑張っていきたいと思っています。