VOS,No.116

 卒業生だより [Back]

雑感

北 澤 智 宏
勤務先: 理研電線株式会社
白根工場技術部
(平成14年3月 材料開発工学専攻修了)
 昨年就職したばかりでまだまだ社会人として自分のことを語るには未熟者だとは思いますが,社会人となって感じたことを伝えられれば,と思います。
 私は入社後,数ヶ月間新規アイテムの開発として光フィルター等の,光通信に関連する商品の開発や製造,検査などを行う部署に配属され,10月からは理研電線の本業であるマグネットワイヤー(MW)に関する部署で働いています。まだ新人なので多くの仕事に携わっていませんが,MWの生産性向上・原価低減・新規MW製品の開発・製品特性の向上等様々な仕事があります。
 私を含め社会に出た多くの人が感じていると思いますが,新しい仕事をする度にわからないことにぶつかります。それが自分の専門に関係することであれば理解するまでに時間は掛かりませんが,今まで自分とは関係がないと思って,なるべく触れないようにしてきた機械に関する事だった時には理解するのにかなりの時間を要してしまいます。
 一方,勉強や研究に関係のないことで遊び半分でやっていたことが仕事に役立つときもたま〜にあります。どんなことが役立つかわからないものです。是非,自分の苦手なことや専門外のことでも積極的に手を出してみて下さい。
結婚式にて(本人は左)
 ここから先は仕事とは関係ないんですが,昨年の9月に結婚しました。新入社員でお金も貯まって無いのに結婚したのはしなければいけない状況になってしまったからで…。彼女(今の奥さん)からその話を聞いた時には、『家族を養えるのか?』『まだ仕事に慣れていないのに,家庭と仕事を両立できるのか?』等,様々な不安がありました。そんな時アドバイスをくれたのは,バイトで知り合った同じ状況を経験した仲間だったり,主婦の人でした。学生時代にしか知り合うことのできない人もたくさんいるはずです。勉強だけでなく趣味やバイトで多くの人と出会い,充実した学生生活を送って下さい。

研究所での研究生活

高 橋 尚
勤務先: 独立行政法人産業技術総合研究所
生物機能工学研究部門
蛋白質デザイングループ
(平成12年3月 生物機能工学専攻修了)
 時が経つのは早いもので,卒業して4回目の春を迎えようとしています。長岡での生活が懐かしく思い出されます。大学時代に蛋白質の研究をしていた私は修士を修了し,現在,独立行政法人産業技術総合研究所 生物機能工学研究部門 蛋白質デザイングループに所属しており,主に蛋白質に関する基礎研究を行っています。これまでに何度か学会で発表し,現在は論文の執筆に追われる毎日です。同じ研究でも学生のときとは違って責任が伴い,成果を出さなければならないというプレッシャーがあります。普段は研究所と家を往復するだけで,休日もたいてい出勤のため,あまり出歩くことはありませんが,週末に研究室の方々とお酒を飲むことが楽しみとなっています。ここでもやはりサイエンスが主な話題となります。遊びにいかずに研究ばかりで,なにやら隠者のような生活を思わせますが,自分が望んでいた研究をやらせてもらっているため,それほど苦しさは感じておらずむしろ充実した日々を送っています。
所内の桜並木の下で(左から3人目が本人)
 さて,私から学生の皆さんへのアドバイスとして,学生時代の自由な時間を大切にしていただきたいと思います。多くの社会人が口にすることですが,仕事をすると長い休みや自由な時間がつくれず,たまの休日であっても仕事のことが気になってゆっくりできないことがしばしばあります。勉強や研究,遊びなど,充実した学生生活を過ごして下さい。最後に,学生時代にこのような,当時はあたり前のように思っていた自由な時間と機会を与えてくださった大学の方々,先生方に感謝したいと思います。ありがとうございました。