VOS,No.117

  ほ〜っとするはなし [Back]
教職員の趣味・特技,休日の過ごし方,ふるさとの紹介などをするコーナーです。

「わが家の2匹の家族」
花 木 真 一
(電気系 教授)

 長岡に移ってきて,最初は構内の宿舎にいれて貰いました。緑一杯の中,花が咲き,鳥がさえずり,環境抜群で素晴らしく,宿舎のすぐ脇にはテニスコートがあって,単身赴任はとても快適でした。
 5年ほど経って子供たちも親を離れ,妻の淑子も一緒に長岡に住める可能性が見えてきました。ところが,最初の問題がネコ達でした。川崎の我が家には家族同然の2匹のネコがいましたが,大学の宿舎ではネコは飼えず,これは困りました。ネコもOKという借家の物件が見つかりません。やむなく人生計画では予定外で長岡に家を建てる決心をしました。こうして2匹のネコのために猫小屋をつくる破目になったのです。この話がどんな風にVOSの編集委員に伝わったのか,今回,猫の好きな人として選ばれて,この記事を依頼されたようです。
 実は,私は動物が苦手で,わが家のネコだけは触れるけれど,よそ様のペットちゃんはつき合い方が分からないのです。私の幼い頃は戦中,戦後の食糧難で,人間が食べるのがやっと。ペットを飼う余裕がない時代でした。
 でも家族の強い願いで,最初は「ダメッ」と言っていた私が,ちょっと妥協の様子を見せたら,間髪いれずに我が家に子猫が来てしまいました。手のひらに載るほどの小さなネコがソファーやテーブルの上を跳び回ると,それはそれは可愛くて,「どうする?」のチワワ・パパ状態であっさりと陥落でした。こうしてエルテが家族の一員になりました。14年前のことです。それから3年ほどしてエルテがマイティを生みました。白くて毛の長い雄ネコです。エルテはチンチラとシャムのハーフ,マイティはさらにチンチラとアメリカンショートが入って,4系統の親が辿れる珍しい雑種2代目で「チンチラもどき」になりました。彼らは淑子を自分の母親と思っているようです。私の洗面,食事,帰宅した時は,撫でて貰いたくて必ず擦寄ってきてゴロゴロです。マイティは無視すると椅子に手をかけてのび上がりネェ〜という風に触ってきます。エルテを撫でながらテレビの画面に目を奪われると,突然ガブリときます。ときどき見上げてくる時に,目と目を合わせて見詰め合わなければならないのです。ですから気合を入れて真剣に撫でます。出勤の時も2匹揃って見送りにきます。写真は朝のスナップです。でも彼らは基本的にはマイペースです。気に入った時にだけ来ます。
エルテ(手前)とマイティ
 ネコたちの行動パターンや反応の仕方を見ていると,彼らの知能の高さに驚きます。擦寄り方は,不器用な私には真似のできないほど。ネコに見習いたいくらいです。そして受けるしかないペットを通し,愛と慈しみを学ぶ恰好の教材でもあります。