VOS,No.117

 にいがたみてある記 シリーズ66 [Back]

中部北陸自然歩道と大力山

松 原   浩(分析計測センター 助教授)
図1 新潟県内の中部北陸自然歩道
 完璧に整備され迷う心配のない山道里道・・・景観・植物・史跡などが程良くミックスされた43のメニューが最近新潟県内に揃いました。
 環境省の自然歩道ネットワーク整備事業の一つとして平成12年度に完成した中部北陸自然歩道は,新潟県山北町から群馬,富山,石川,福井,長野,岐阜にまたがり滋賀県大津市に至る4029kmにも及ぶ長距離自然歩道で新潟県内には43コース451kmが整備されています。
 最近図1右下のような看板を里山や史跡の近くで目にする方もおられるのではないでしょうか。この看板さえあれば心配無用。安全・快適なハイキングが約束されます。看板に書かれたメニューは,一日たっぷり楽しめるフル・コースです。ただバス停からバス停までを結んでいるため,車道を歩くのが今ひとつという方は,山道の入り口まで車で乗りつけ,美味しいところだけを「つまみ食い」する方がいいでしょう。
 大力山(501m)は小出町にあり,「No.E-5 板木城跡こぶしのみち」としてメニューの一つにあげられています。小出ICを下りてすぐのビジターセンター「かたっくり」にトイレや自販機があり,そこから車で3分ほどで宝泉寺に着きます。境内の入り口付近に案内板がありそこに車をおいて山道に入ります。春先にはコブシ,カタクリ,イワカガミ,ショウジョウバカマなどの可憐な花々をみながら山道を1.5km,写真を撮りながらでも1時間とかからずに山頂に到着。 直前のやや急な登りから頂上にさしかかると目の前に越後三山の勇姿がいきなり現れます。 あずまやのある山頂はほぼ360°の展望で,このアルバイトにして得られるものは大きい,北魚沼の好低山です。 ただし周辺は初夏から秋口まではかなりの高温多湿であるため,残雪期から新緑の頃に訪れるのが良いでしょう。
図2 大力山山頂から残雪の八海山
 未整備の北海道自然歩道を除くと,平成15年度までに,東北(新奥の細道),首都圏(関東ふれあいのみち),東海,近畿,中国,四国(四国のみち),九州(やまびこさん)の全ての長距離自然歩道が整備され,総延長は21319kmにも及びます。そのそれぞれに地域の趣向が凝らされている事を思うと,狭い日本とはいえ,一生かかっても味わいきれないメニューが密かにてんこ盛りになっているのです。まずは手の届く所から「いいとこ取り」で召し上がられてはいかがですか?
*新潟県43コース小冊子あり。
  問い合わせ先 新潟県観光振興課施設係
  Tel. 025-285-5511 ex.2807