VOS,No.118

 高専と技大 [Back]

教官交流研究集会
化学系における教官交流研究集会
斎 藤 秀 俊
(化学系 教授)

 8月21日,22日の二日間にわたり「高専・長岡技科大における協同活動の新展開」と題して,高専教官18名,本学教官24名が参加して教官交流研究集会が開催された。
 話題提供として斎藤教授より高専専攻科と技科大の現状について説明があった。高専教官より,高専から通える範囲にサテライト研究室を作ることはできないか,などの積極的な提案があった。引き続き共同研究の現状として高専教官3名から講演があった。鶴岡高専佐藤隆士先生は小松教授に指導を受けたことが共同研究のきっかけになったと報告した。富山高専畔田博文先生は河原助教授と学会講演会で知り合ったことが共同研究のきっかけであったと報告した。さらに新居浜高専新田敦己先生は環境・建設系松下教授のグループと長年にわたり衛星双方向通信による成果報告会を行っていると報告した。
 翌日はまず専攻科より入学した本学大学院修士課程学生2名の講演を得た。オープンハウスへの参加が大学院入学のきっかけだったことなどが話題として提供された。高専教官からは大学院の講義等についていけるか,といった質問があった。引き続き藤原助教授より研究設備の紹介が行われた。また野坂教授からはJABEEについて講演があり,高専専攻科や他学科より材料開発工学課程に編入したときのJABEE関係の問題整理が行われた。さらに塩見教授からはオーダーメード修士課程構想について説明があった。
 今後高専専攻科と本学大学院との連携がますます太くなることを期待しつつ,今回の成果を今後の活動に生かしていきたい。

教官交流研究集会に参加して
石 井 宏 幸
(東京工業高等専門学校 物質工学科 教授)

 8月21,22日に平成15年度高専・長岡技科大教官交流研究集会(化学系)が開催された。今年度のテーマは「高専・長岡技科大における協同活動の新展開」と題し,特に高専の専攻科に関する議論が活発に行われた。出席者は長岡技科大化学系教官約40名,高専教官18名であった。
 先ず,斎藤秀俊氏(長岡技科大教授)より「専攻科の現状と技科大の現状」と題されて高専・長岡技科大とが協同活動を行う場合の課題や活動の方向性が示された。一例として技科大が実施している「オープンハウス(高専生の大学体験学習)」を通じた協同活動への展開が提案された。
 高専の3名の教官から技科大との研究交流の現状について話された。佐藤隆士氏(鶴岡高専物質工学科助教授)は技科大との共同研究を10数年続けておられる話を,畔田博文氏(富山高専物質工学科助教授)は学会を通じ共同研究が立ち上がった話と高専教官の現状(業務,学生指導,研究資金など)を再認識して頂く話しを,新田敦己氏(新居浜高専材料工学科助教授)は技科大との距離をSCS(テレビ会議のようなもの)によって交流されている話を明快にされた。
 2日目は専攻科から技科大修士課程に進学された学生による実体験の紹介がされ,スムーズな進学状況が伺えた。その後,長岡技科大化学系の研究設備の見学,JABEEなどについて質疑応答が活発に行われた。技科大は高専生のことを誠に親身に考えておられることを改めて認識した。
 最後になったが,このような機会を与えて頂いた長岡技科大の方々に深く感謝する次第である。