VOS,No.118

 特集/工学を知ろう!技大を知ろう! [Back]

サイエンスパートナーシッププログラム
柏崎高校とのサイエンスパートナーシッププログラムを終えて
南 口   誠
(機械系 助教授)
実験風景 こんな感じで削ってよ
 8月21,22日に柏崎高校とのサイエンスパートナーシッププログラムが行われました。
 機械系には“実用合金の耐熱性”という実験に5名の生徒が配属されました。その中には車に興味がある生徒がおり,高温材料に少なからず興味があったようです。鉄やステンレス鋼といったなじみがあるものから,タングステンやチタンといった一般的ではない材料に対し,800℃での大気酸化実験を行酸化による質量増加が大きい順番を当てるというクイズを1日目の終わりに出したところ,生徒なりのイメージで順位付けをしてくれましたが,残念なことに一人も正解者は出ませんでした(私もはずれました).2日目に酸化した試料を取り出す際,ボロボロになったタングステンを見たときの驚きの表情,色がくすむ程度であった耐熱鋼に感心する姿は印象的でした。
 高校生がこういうことに興味を示してくれるのは,工学に携わる人間としてはうれしい限りです。実験の後に,高温材料が熱機関の効率向上のために重要であり,環境問題や省エネルギにおいて有益であるという講義をしたところ,真剣に耳を傾けていました。“工学に携わる”ということの意義が少しは伝えられたように思います。私としても,初めてのことで,無駄時間が多く,反省点も多いのですが,いい経験になりましたし,大変楽しめました。来年もぜひ参加したいと思います。

SPPを受けて
渡 邉 由 紀
(新潟県立柏崎高等学校2年)
講議での様子
 私はSPP「教育連携講座」を受けて,学校ではそこまで詳しく学習しない所まで,深く学ぶことができて,学んだ分野に対してとても興味を持ったし,とても勉強になりました。
 今回のSPPは,機械・電気・化学・環境・建設・生物の中から,自分の興味がある分野を選択できるシステムでした。私は生物のコンピュータによるゲノム情報解析という講座を2日間うけました。
 1日目は,DNAの塩基配列をコドン表を使い,アミノ酸配列(蛋白質)にする作業をコンピュータで行ないました。次に,塩基配列からアミノ酸配列へ自動的に変換するプログラムをRuby(プログラミング言語)を使い,作成しました。2日目は,相同性検索(ホモロジー検索)を日本DNAデータバンクのBLASTというソフトで検索し,2つの配列を比較しました。次に,マルチプルアラインメントを行い進化的関係について調べ,その蛋白質を重ね合わせて構造の違いを観察しました。
 私はDNAのことは,そんなに知らなかったのですが,この2日間で,DNAの塩基配列から進化的類縁関係や蛋白質の構造がわかりました。とても有意義な時間を過ごすことができ,教えて下さった先生やTAの方々に感謝しています。