VOS,No.119

 津端先生 瑞宝中綬章授章 [Back]

宮 内 信之助 生物系 教授
小島学長と歓談する津端先生
 平成15年秋の叙勲で本学名誉教授津端一郎先生が,瑞宝中綬章を授章されました。同先生は千葉大学,新潟大学,長岡技術科学大学,長岡大学における40年間余りの教育で,工業教育界,産業界に多大な貢献をされました。本学においては,1978年の開学時より,電気系長として本学立ち上げに努力されました。特に開学当時は,周辺環境の不備に加えて,今では想像できない大雪で,新しく来られた先生方がとまどう中,そのまとめ役として昼夜を問わず努力されていたのを,昨今のように思い出します。
 先生の専門は電子工学ですが,抵抗素子の幅広い研究は学会,産業界に大きな足跡を残しました。新潟大学時代,応用化学の先生の合成されたグラフトカーボン素材から面状発熱体を,現在の新技術事業団の資金援助を受け,三菱瓦斯化学と興国化学の2社と共同開発されました。この製品は上記2社の主力商品として100億円を超える売り上げを記録したことは特筆すべきです。この発熱体は雪国に融雪という考え方を与え,冬の雪国のイメージを一変させました。開発当初の長岡を知るものには,現在のこの町の冬の風景は隔世の感があります。面状発熱体は鰻や錦鯉の養殖などにも利用されました。そのおかげで,筆者は,研究室を離れた所で研究の面白さを色々教えて戴きました。