VOS,No.120

 贈る言葉/卒業・修了にあたって [Back]


その一歩
井 上 泰 宣(化学系長)
 卒業・修了おめでとうございます。入学の時点に比べて,今の自分は格段に成長したと感じているでしょうか。これまで,多くの学生を研究室で預かってきましたが,配属された段階で,それほど学力や研究能力に差はないように見えるのに,大学院修了の時点で非常に差がついていることがよくあります。数年間でなぜ違ってきたのでしょうか。一つ確かなことは,研究活動で考えてみますと,指示された内容に,自分の考えを些細であっても積極的に加えること,あるいは少し違う内容を(ひそかにでも)やってみる。すなわち,「自分の一歩」を付け加えるかどうか,また,その態度を持つかどうかで長い期間を経ると際だった差がついてしまうことと思われます。この一歩踏み出す考え方が身に付いている人は,社会に出ても全く問題はなく,多くの価値ある仕事を成し遂げると期待できます。卒業・修了する今振り返ってみて,もしそうでなかった人や足りなかったと感じる人は,これからでも十分間に合うことで,社会に出て,是非「その一歩」を付け加えて,自分を打ち出すことに磨きをかけてほしいと思います。10年後には,大きく成長した諸君がいることでしょう。若い時代の助走期間が非常に大切で,空中に飛び出したような年齢になって,どんなにもがいても行き着く先はそれほど延びません。飛びゆく距離は助走で決まります。諸君の大いなる活躍を期待しています。



卒業にあたって
平 井   幸(材料開発工学課程)
サークルのメンバーとのスキー旅行(前列右が筆者)
 月日が経つのは早いもので,長岡に来てからもう4年が経ちました。あっという間に時が過ぎ,長岡での最初の冬,雪の多さに驚き友達とおおはしゃぎした日が懐かしく思えます。
 この4年間を振り返ってみると,勉強ではとても苦労しました。高校とはまったく違って進む速さも内容もレベルが高すぎてついていくのがかなり大変でした。それと両立というかたちで部活動などいろんな事に取り組めたことが自分なりに頑張れたんじゃないかと思います。
 また,ここでの生活は私自身を大きく成長させてくれたものだと感じています。友人,先輩,社会人・・・といった様々な人達との出会いを通じ,異なる経験をしてきた人達それぞれの価値観に触れることができ,そこでたくさんのことを吸収して自分の視野を広げることができました。
 春から社会人として新しいスタートを切ることになりますが,ここの生活で感じたこと,得たものを活かして充実した毎日を送っていきたいと思います。
 最後に,無事卒業を迎えることができ,お世話になった先生方や研究室の皆様,友人そして両親に心より感謝致します。ありがとうございました。



学生生活を振り返って
熊 谷 義 紀(材料開発工学専攻)
スキー場にて友人と(右が筆者)
 時間が経つのは早いもので,もう長岡に来て4年が経ちました。そして自分の学生生活が,もうこれで終わりなのかと思うと少し寂しいというか,やり残しいっぱいあるのになぁという気持ちになってしまいます。それでも,自分の学んでみたかった分野に一通りは触れる事ができたので,勉強については満足かなぁと思います。
 自分は高専で電気を習ってたのですが,化学にも少し興味があってこっちの学科へ編入してきました。自分の化学の勉強の出来の良し悪しは置いておいて,習うことすべてが新鮮で面白かったです。また,研究という分野の仕事の一端に触れる事が出来たのもいい経験だなぁと思いました。研究室では各人に研究テーマが与えられ,それについて自分で考えて研究を行っていかなくてはならず,それまで深く物事を考えることをしなかった僕にとっては,とても難しいことでした。そして,なにかを考えるにしても目標がないとやっぱり何も解決にはならないわけで,そういった考え方を学べたということも自分にとってはいい経験でした。
 最後に,いろいろと心配やご迷惑を掛けました先生方,研究室の皆様,友人,そしてここまで育ててくださった両親に心より感謝します。本当にありがとうございました。



卒業にあたって
成 田   克(材料工学専攻)
発表奨励賞授賞式後、安井先生と
 青森県の工業高校を卒業し,教師を目指して長岡高専,そして本学へと進学し,教員免許は取得したものの,研究の面白さに惹かれて大学院,それも博士後期課程まで進学。気が付けば高専時代も含めて長岡市に9年間住んでいました。住めば都とはよく言ったもので,長岡を離れることに一抹の寂しさを感じます。
 卒業にあたって思うことは,サークル(バレー部)に入って良かったと思うことです。修士・博士課程では研究室に篭りがちですが,それではストレスが溜まるばかりです(研究でストレス発散できる人は別ですが)。バレー部は自分にとって,最適なストレス発散の場であり,そのおかけで研究に打ち込めたと思います。何でも構いません!在校生の皆さんもストレス発散の場を作ってみては如何でしょうか?
 研究室に配属され,安井寛治先生には多大な御指導を賜りました。学会(北陸・信越支部)では発表奨励賞を戴く機会にも恵まれ,研究者としての自信がつきました。驚いたことに,この賞の受賞者7名中4名が本学であり,改めて本学の底力を感じました。
 最後に,来年度から法人化を迎えますが,“長岡技術科学大学”の名が残ることは,卒業生として大変喜ばしい限りです。小さいながらも個性ある大学へと,更なる飛躍を期待しております。