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平成22年度学部入学式・大学院入学式を行いました。

2010.4.6

 平成22年4月5日(月)に長岡市立劇場で平成22年度学部入学式並びに大学院入学式を行いました。
 学部入学者510名、大学院修士課程入学者437名、博士後期課程入学者35名、大学院専門職学位課程入学者16名が、新原学長より入学許可を受けました。
 引き続き、入学生を代表して学部第3学年建設工学課程の武田健太さんが宣誓を行いました。

 学長告辞は次のとおりです。

 新入生の諸君 入学おめでとうございます。
 本日はここに998名の新入生を迎え入学式を挙行することができました。教職員を代表して心よりお祝いを申し上げます。留学生の諸君は,遠い祖国の家族から離れ,文化と習慣,そして自然環境が大きく異なる,ここ長岡の地にようこそ! これからの本学での毎日は楽しいことだけではなく,非常に厳しい事態が生じることも有るとは思いますが,大学として諸君に最大限の支援をしますので,安心して頑張ってください。

 この冬は例年以上の雪が各地で降り,大学周辺でも1m近くの積雪があり,数年ぶりに厳しい冬を体験しました。しかし,長岡もようやく暖かい日差しが降り注ぐ季節となり,桜前線が長岡に到達するのも間近になりました。学部生や留学生諸君は初めて長岡の桜を観ることになりますが,学内の桜,特に事務局から学生食堂に続く桜並木は見事なものです。また,市内には悠久山公園を始め桜の名所が何か所もありますので,休日や時間を見つけて堪能してください。

 さて,社会の急速なグローバル化の進展によって,高等教育研究機関として大学が果たすべき使命は益々重要になっています。すなわち,大学には技術立国として科学技術の分野で我が国が今後も指導的な役割を果たしていくために,構想力,創造力,突破力に富んだ総合的な人間力のある人材を輩出することが強く求められています。長岡技術科学大学は全国に立地する高専及び工業高校との協働によって,長期的な教育方法と大規模な研究組織からなる高度教育研究機関を形成しています。このような大きな仕掛けをもった教育研究機関は世界に類を見ないものです。

 また,本学では5ヶ月以上もの長期にわたる実務訓練を行っており,近年は海外の一流の研究機関や企業での実務訓練も活発に行われています。また,海外の大学とのツイニングプログラムなどの新しい教育研究システムも数多く取り入れています。長岡は,豊かな人間性と環境とブランド米やメタンの産出などで知られています。この長岡の特徴を生かして,本学には環境,バイオ及びエネルギーに関する先進研究の学術センターが設立されています。更に,本学には安全工学,ロボット工学及び材料工学の分野などで世界をリードする研究者が集まっています。加えて,原子力に関する専攻を平成24年4月に立ち上げるべく学内で検討しています。原子力に関連する学問は一言では言い表せないほどに幅広く,機械,電気,化学,生物,建設等の知識の集大成です。本学ではこの分野に安全を付け加え,まだ,仮称ですが,原子力安全工学専攻の設立を検討しています。私は,このような研究を通して本学から,今後も世界をリードする技術科学が発信され続け,それを通して未来社会で持続的に貢献できる実践的で創造的能力を備えた指導的技術者を輩出できると信じています。

 このような先取的な教育や卓越した研究成果は,高専や工業高校との強い連携をもつ本学にしかできない特徴です。この他の大学にないユニークな本学での経験を通して人間力を養い,自信を持って社会に旅立った卒業生たちは,既に全世界の企業から高く評価されており,国立大学法人として全国トップクラスの就職実績を誇っています。また,先輩方は国内外の企業で経営者及び技術者として,また,大学や研究機関において指導的な研究者として活躍しています。

 私は,昨年9月に本学の第7代目の学長に就任いたしました。本学は,学生数や教職員数が大きくも小さくもない適正な規模であり,社会の急激なグローバル化の進展に伴って変わりつつある,高等教育研究機関として大学が果たすべき使命に柔軟に対応できる教育研究組織体です。この特徴を生かした本学の将来在るべき姿について,就任後から本学の教職員,卒業生,高等専門学校の先生方と,そして地域の方々と繰り返し意見交換をし,本学の将来構想の作成を終えつつあります。この将来構想の中から「本学の目指すべき大学像」を以下に紹介します。

①本学に関係する全ての者が本学の将来に対して自信と誇りを持てる大学,
②変貌し続ける社会に対応できるソリューションを提供する唯一無二の大学,
③地域の素晴らしい人間性と文化を背景に,対話を重視し,関係する全ての人々の間での壁を突破し,真の相互理解をもった大学, 
④高専や工業高校との連携を更に深め,世界に類を見ない大規模な高等教育研究組織体として従来型教育では難しい先進的な考え方を打ち出せる大学,
⑤学生や若手教員が自由な発想で勉強や研究が出来る環境を整備し,人材や組織を共に継続的に発展させる大学。

 このような大学を創り上げることにより,「長岡技術科学大学のブランド」に相応しい人材を輩出することに全力を傾けます。諸君と一緒にこのような大学を創り上げていきたいと思います。  

 昨年12月に新しく作成した本学のロゴマークは,長岡のNをモチーフにデザインされたもので,天に伸びる青い色は環境を表し,それをリング状の赤い色が包むことで,地球環境を愛情と情熱をもって考える大学であることを示したものです。今後は,あらゆるものにこのマークを使用して行く予定ですので,諸君にも活用してもらい大学の広報活動に協力してもらいたいと思います。

 私は,「人間には限界がない」と信じています。これは,一般に限界は自分自身で作るものであり,自分を信じる人間には限界はなくなり,無限の可能性が生まれるからです。この可能性を追求するためには絶え間ない努力と自己変革が必要です。私達は,諸君の持つ能力を最大限に引き出し,幅広い領域に積極的に踏み出せる人材の育成に努力します。

 諸君のキャンパスライフ,そして,家族から離れての長岡での毎日が充実した光り輝く日々となることを祈念します。
 未来社会の入口は長岡にあります。一緒に輝かしい未来を創りましょう!