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五十野善信教授が第28回オーエンスレーガー賞を受賞しました。

2012.06.19

 物質・材料系五十野善信教授が、「フィラー未充てん並びに充てんゴムの非線形粘弾性に関する研究」の業績により、(一社)日本ゴム協会の「第28回オーエンスレーガー賞」を受賞しました。
 オーエンスレーガー賞は,1957年、米国ゴム工業の権威者G. オーエンスレーガ一氏の業績を記念するため,同未亡人が(社)日本ゴム協会を通じて(社)日本化学会に寄附した基金によって(社)日本化学会および(社)日本ゴム協会の合同の賞として、ゴムに関連する学術および工業に貢献する貴重な研究、または顕著な業績のあったものに対し隔年1件授与されます。1997年からは(社)日本ゴム協会[現(一社)日本ゴム協会]単独の賞となっています。授賞式は平成24年5月24日に京都大学桂キャンパスにて開催された日本ゴム協会2012年年次大会において行われました。

【受賞内容の概要】
室温で柔らかい高分子にナノフィラーを充てんしますと強さ(弾性率)が飛躍的に増加しますが、大変形下では低下します。しかし、短時間で強さが回復します。このような特徴は、さまざまなレベルの網目構造により現れることを電気抵抗と力学特性の同時測定により解明しました。その研究を進める過程で得られた知識を基に、“未変形状態でのプレ架橋→大変形→大変形下でのポスト架橋”という一連の操作により、高温(あるいは低周波数)での省エネルギーと低温(あるいは高周波数)での高エネルギー損失を両立できる新しいゴム加工方法(非平衡二段階架橋法)を開発しました。この加工法をタイヤに適用すれば、従来と同じ素材の組み合わせを用いて、従来よりも省燃費性と安全性がさらに優れたタイヤを製造することも可能になります。