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平成27年度学部入学式並びに大学院入学式を挙行しました。

2015.04.06

 4月5日(日)に長岡市立劇場で平成27年度学部入学式並びに大学院入学式を挙行しました。
 学部入学者529名、大学院5年一貫制博士課程入学者9名、大学院修士課程入学者422名、大学院博士後期課程入学者34名、大学院専門職学位課程入学者12名が、新原晧一学長より入学許可を受けました。
 引き続き、入学生を代表して、学部第3学年電気電子情報工学課程の齋藤佑樹さんが宣誓を行いました。

【平成27年度学部入学式・大学院入学式】


 学長告示は次のとおりです。

【学長告示】

 本日、ここに長岡技術科学大学平成27年度入学式を挙行するに当たり、多くのご父兄の皆さまのご列席を賜り一緒に祝福できますことを喜ぶとともに、入学生諸君を今まで慈しみ支えてこられた皆様に対し、教職員を代表してお礼とお祝いを申し上げます。

 日本全国、南は山口県から北は北海道までの一般高校や専門高校等から、本学の学部1年に入学した104名、沖縄から北海道までの全国の52高専等から3年に編入した425名、大学院の修士課程、博士課程、そして専門職大学院入学した477名、合計1006名の諸君に、世界唯一の技学のメッカ、長岡技科大への入学を心から歓迎します。おめでとうございます。

 また、72名の留学生諸君、遠い祖国のご家族から離れての、著しく環境の異なる長岡での生活、勉強、研究、そして日本語、文化や習慣の違いなどで、厳しい毎日が続くと思いますが、大学としては諸君に最大限の支援をしますので、安心して頑張ってください。

 大学は学生諸君が未来を創るために存在します。学生諸君が未来への夢を育み、チャレンジするために存在します。私ども教職員は諸君と日常的に未来について語り合い、在学中に自分の未来への夢を育み、挑戦し始めることを力強く支援します。若い諸君には無限の可能性があります。未来社会で必ず主役として活躍できることを信じ、自分と、技学のメッカ、長岡技科大に誇りを持って勉学と研究に邁進してください。

 長岡技科大は、38年前の開学時から他大学を先んじる革新的な取り組みを行い、多くの優れた人材を社会に輩出してきました。長岡技科大は日本で最初に大学院に重点を置いた大学で、80%~90%の学生が大学院に進学しますが、この大学院へ進学する全ての学生の必須単位になっている、国内外の企業等と協働した4~6ヶ月の「実務訓練」は、他大学では実行が難しい最も先取り型の教育プログラムです。この本学特有の教育プログラムとも関係していると思いますが、就職率は常に800近い全大学の中で常にトッププラスで、この3月に出版された週刊東洋経済の調査によると26年度の就職率は第1位でした。また、国際交流においても他大学に先んじて本学特異なプログラムの開発を通して戦略的な活用を展開しており、留学生の比率も全国立大学平均の約3倍の15%近くに達しています。

 加えて、本学は常に社会の要請に応える革新に努めており、3年前には原子力システム安全工学専攻を、この4月1日には企業経営やベンチャー起業を目指す人材を育成する、5年一貫の大学院、技術科学イノベーション専攻をスタートさせました。この新専攻は5年一貫の修士・博士課程を3年で修了すると同時に、ビジネス修士、即ちMBA、も取得するコースがあります。また、この専攻に参加する学生は授業料免除と経済的支援を受ける権利が与えられます。

 企業等との共同研究においても、本学は先進的システムを構築しており、過去3年間における実績は、例えば、平成21~23年において、研究者一人当たりで考えると件数では全国の800近い大学の中で1位で、研究資金獲得に関しても東大・京大に継ぐ3位を占めています。学生諸君も、この共同研究に関わり、大学に居ながらにして企業現場における研究に触れる機会を持つことが出来ます。中には、この研究の中で新しい知見を見出し、発明者として特許出願に名を連ねる学生も少なくありません。また、この成果を基にして学生時代にベンチャー企業を設立し成功する学生も現れ始めています。諸君は、これら唯一無二の教育システムを持つ長岡技科大での学生生活を通して、実践的で創造的な技術者として世界で活躍するための研鑽を積み重ねてください。

 この様な国内外の実績と卓越した将来構想が高く評価され、本学は昨年9月にスーパーグローバル大学に選定され、今後10年に亘り国から財政的な支援を受けることになりました。この事業の展開により金融界も取り込んで、世界の10ヶ国に構築される国際融合キャンパスを中核に据え、本学の強みと個性である国内外の産業界と密接に連携した、技学を基礎にした実践教育研究を更に発展させるとともに、海外大学や企業との相互交流を加速させ世界の技術者教育と新産業育成を牽引すると共に、新産業に繫がるイノベーションを湧出する大学としての位置付けを確たるものとし、世界中から尊敬される、なくてはならない大学へと革新していくことを誓います。

 大学は、諸君を大人の個人、即ち独立した成人として接します。諸君は今後、成人としての権利を得る一方で、全てのことにおいて自分で選択し決定することが求められ、その責任を負うことになります。その上で多くの人との友情と信頼を確立し、更に自己の主張を実現させる基盤を創り上げる必要が有ります。また、大学という教育研究の場は、単に専門的な学問や真理探求の場だけでなく、先生・事務職員・友人・知人・留学生・地域の方々との交流、課外活動等を通して、自分の人間形成を進める場でも有る事を認識し、グローバルな人的なネットワークを創り上げてください。

 若い諸君には日本の、そして世界の未来を背負っていくための無限の可能性が与えられています。他と異なる自分の能力と可能性を自覚し、それを信じ、尊重して、深め、開花させてください。人は個々に異なる能力と考え方を持っています。諸君はそれをお互いに認め合い、尊重しながら、異なる考え方を持つ人々と積極的に関わり、議論し、必要な場合は協調することが必要です。諸君も、これらのことを自覚し、学び、頑張ってください。

 この3月中旬の土曜日や日曜日に学部2年生及び4年生の25名の学生諸君と一人30分以上の時間を使い学長室で個別に意見交換しました。それぞれの学生が自分の目標を持ち活動していることに感銘を受けましたが、この意見交換において、私自身が、学部1年生には毎年8月に、3年生には4月に、90分間の講義した際に紹介した、本学で学んでいる学生諸君及び長岡技科大に対するデータに基づく評価に関して、入学後2年経過しているにも係わらず、私が学生諸君及び長岡技科大を過剰評価している、別な言葉で言うと、誇張していると、未だに感じていることに驚きました。私の驚きの最大の理由は、諸君が自分の個性・能力・可能性を考える時に、また自分の限界を考える時に、小さい頃からの両親、親戚、小中学校の先生方、そして友達等のその時々の評価や判断に強く影響され、自分で判断しない習慣ができあがっているのではと思われたからです。諸君は、ある人は18年、ある人は20年、ある人は22年以上に亘り様々な環境で、努力し、経験し、多くの知識・情報を獲得し成長してきたはずで、自分の可能性を自分で判断できる歳に達しているはずです。今後は、是非とも、自分で考え判断して頂きたいと思います。即ち、自分でセルフイメージする努力を続けて頂きたく思います。セルフイメージを変えることが出来ると、新しい世界が見え始め、自分の新しい人生を容易に創造することが出来る筈です。

 現在の日本社会は、未曾有の国難ともいえる東日本大震災からの復旧・復興、急激な少子高齢化の進行、グローバル化による競争の激化、産業の空洞化、地域格差などの大きな課題にさらされており、このような環境に対して、大学は国民に、そして学生諸君に未来を提示し先導していく機関として、今後一層重要な役割を担う必要が有ります。しかしながら、社会変化のスピードはきわめて急速で、多くの人々が先の見えない不安に駆られているように感じられます。国民が、そして学生諸君が安心して個々の能力を発揮するためには、大学は常に10年後、20年後の像を明確に示し、それに向けて着実に進展していることを示す必要があります。つまり、学生諸君に未来への夢を提示するとともに、その夢を共有し、それに向けて努力できる環境を整備することこそ、現在の大学がなすべき最も重要な責務と私は信じています。

 本学は、総合大学と比べて必ずしも大きな規模ではありません。しかし、私は、目的を同じくする全国の高専や工業高校と強く連携協働することにより、さらには本学や各高専が接する地域社会の活力を取り込むことで、世界に類のない多様性と広がりを持った、世界をリードする未来創造型のキャンパスをこの長岡に構築できると確信しています。

 諸君は、これらの他大学にはない特徴あるプログラムや環境下で学び、研究することを誇りとし、自信を持って大きな夢と希望を持って、自分の限界にチャレンンジし続け、日本の、本学の宝として育ち、本学を支える一員になって頂きたく思います。

 大学の主役が学生であることは言うまでもありません。多様な可能性を持つ諸君が、それぞれの能力と活力を最大限に発揮させることが、大学のアクティビティを高めると確信しています。そのためには今後も、キラキラした目を持った学生諸君が能動的に活躍できる環境を整え続けたいと思います。

 新しい未来を創るのは若い諸君です。長岡技科大は諸君の爲に存在します。従って、長岡技科大の未来を創るのは諸君の筈です。諸君にはその力と権利があります。一緒に未来を視つづけて世界に誇れる独創的なキャンパスを一緒に創り上げようでは有りませんか。

 本日はご入学、誠におめでとうございます。