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平成28年度学部入学式並びに大学院入学式を挙行しました。

2016.04.05

 4月5日(火)に長岡市立劇場で平成28年度学部入学式並びに大学院入学式を挙行しました。
 学部入学者506名、大学院5年一貫制博士課程入学者8名、大学院修士課程入学者424名、大学院博士後期課程入学者31名、大学院専門職学位課程入学者15名が、東 信彦学長より入学許可を受けました。
 引き続き、入学生を代表して、学部第3学年材料開発工学課程の尾上和寛さんが宣誓を行いました。

【平成28年度学部入学式・大学院入学式】


 学長告辞は次のとおりです。

【学長告辞】

 新入生の諸君、入学おめでとうございます。長岡技術科学大学の教職員を代表して、心より歓迎いたします。またこれまで諸君の勉学を支えてこられたご家族の皆様にも心からお祝い申し上げます。

 普通高校・専門高校を卒業して学部1年次に入学する諸君、全国各地の高専を卒業して学部3年次に入学する諸君、本学の学部や他大学或いは高専の専攻科を卒業して大学院修士課程に入学する諸君、また博士後期課程に進学する諸君など様々な出身地や経歴の諸君が親元を離れてこの長岡の地で勉学や課外活動に打ち込むことになります。諸君の今後にとってはかけがえのない貴重な時期です。この長岡での学習や経験、知人・友人が今後の人生で大きな宝となるでしょう。是非、多くの出会いを作り、多くの友人を作ってください。大学時代の友人は生涯の友となるはずです。

 さて、大学というところは、諸君が実社会に出るために最後の準備をするところであります。今まで諸君が学んできた小学校、中学校、高専或いは高校とはかなり違う所と言うことをまず認識して頂きたいと思います。その一番の違いは、大学は学生諸君に知識を教えるのが目的ではなく、学生諸君に「考え出す力」を付けさせるのが目的です。諸君の頭に知識を詰め込むことを行うところではなく、次世代を担う諸君が自ら問題を見つけ、物事を考え出す力を自らが付けることを助ける場所です。諸君はこれまでは、答えの分かっていること、つまり既知である知識を覚えこみ、沢山の知識を溜め込んだものが成績優秀者として褒められていたと思います。しかし、実社会では、知識の競争ではなく、智慧、つまり考え出す力の競争です。従って学生諸君は本学においては、ただ単に教えられることを覚えるのではなく、絶えず疑問を持ち、その本質を徹底的に考究するよう努めて欲しいと思います。そして、各自が個性を発揮し、独創性を持ち、自ら行動し、世の中に貢献する諸君を育てるために、大学は自主性と、自由と、自律を最も尊重する所であります。

 本学は、今年の10月に開学40周年を迎えます。昭和51年に、実践的な技術の開発を主眼とした教育研究を行う大学院に重点を置いた工学系の大学として、高等専門学校生を主たる対象とする新構想のもとに設立されました。国内外の企業等で幅広い視野からの総合的な実践的技術力を養う約5か月間の「実務訓練」を開学以来実施し、これまでに1万人以上の実践的指導的高度技術者を社会に送り出し日本の産業の発展に大きく貢献してきました。これまで先人が築いてきた実績により、本学は産業界や学術界から高く評価されています。諸君は、他大学に例を見ない独自の教育システムを持つこの大学で、高度な教育を受け、実践の現場で学びの過程を通して「考え出す力」を育んでください。

 近年のインターネットの発達により、一瞬にして情報が世界を駆け巡り国境の壁がなくなるグローバル社会となりました。そして、いまICTが急速に発展し、産業構造やビジネスの仕組みが大きく変わる「大変革時代」と言われています。人工知能やロボットの発展で世界が大きく変わり、20年後には今ある職業の半分が無くなっていると言われています。このような急速なグローバル化と技術革新に対して、国際競争に勝ち抜いていけるような産業の創生とそれを生み出すエンジニアの育成が急務となっています。これからは日本の中だけでしか通用しないエンジニアや研究者は必要がないのです。

 本学は過去20年近くに亘る活発な国際交流の実績から、グローバルエンジニアを育てるもっとも進んだ大学と言えます。本学が平成26年度に採択されたスーパーグローバル大学創成支援事業では、高校・高専を含めた実践的技術者育成システムを海外に展開し、国際的な技学教育研究ネットワークを構築しています。また本学がこれまで推進してきた産学連携モデルを海外拠点に展開し、国際的な技学テクノパークネットワークを構築しています。このプロジェクトにより、将来的には、学生は世界に展開した産学融合キャンパスを自由に移動でき、希望する環境で教育を受けることができ、技大の学位を取得することを目指しています。
 また留学生数が全学生数の14%と国内でも有数の国際性豊かな大学です。世界各国からの留学生や教員・技術者・企業人と一緒に学ぶことにより国際力を身に着けることができます。是非グローバルに活躍するエンジニアを志して欲しいと思います。これからのグローバル社会の中で日本が遅れを取らないで生き抜いていくには「国際感覚」を養う他ありません。政治・外交、産業、科学技術のすべてにおいて国際感覚の無さが現在の衰退につながっています。皆さんにはどんどん海外に出て行って国際人となり、多くの価値観や思考、教養、文化を涵養してください。真の国際人になるためには日本の歴史・文化・特長をよく理解していることも重要です。これがグローバル社会の中で「先を見通す力」となり、日本が20年後、30年後に輝いている国として生き残る力となります。

 これからこの長岡で過ごす数年間はかけがえのない貴重な時間です。大きな夢と好奇心を持ち、失敗を恐れず、挑戦の気持ちを忘れないタフな人間を目指して、充実した日々となることを祈念して告辞といたします。