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伊藤嘉浩 准教授が2017年度日本情報経営学会学会賞「論文賞」を受賞しました。

2018.06.11

 情報・経営システム工学専攻 伊藤嘉浩 准教授が、2017年度日本情報経営学会の学会賞「論文賞」を受賞しました。受賞の対象となった論文は「プラットフォーム・エンベロープメント戦略の攻撃と防御の実行プロセス:マイクロソフトとクライテリオンの事例」『日本情報経営学会誌』Vol.36、No.3です。
 同賞は、日本情報経営学会誌に2016年度の1年間に掲載されたすべての論文のうち、きわめて優れた研究業績であると認められた論文1編に贈られたものです。
 授賞式は、6月2日に北海道情報大学(北海道江別市)にて開催された日本情報経営学会第76回全国大会の総会前に行われました。

【受賞内容の概要】
 本論文では、2面市場のプラットフォームの競争戦略として影響の大きいプラットフォーム・エンベロープメント戦略について、この戦略の攻撃とその防衛のプロセスを、マイクロソフトのDirect3Dの事例で提示し、それらの戦術を明らかにしました。
 2面市場は、2つの市場を仲介するプラットフォームで、ショッピングモールやマッチングサイトなどで用いられて広く普及している強力なビジネスモデルです。プラットフォーム・エンベロープメント戦略は、先行する企業の2面市場プラットフォームに対して、これを模倣するプラットフォームを構築して隣接する市場の自社の支配的プラットフォームにバンドルして攻撃する競争戦略です。
 この戦略は、業界の支配的企業により多く実行され、攻撃を受けた企業のほとんどは事業清算に追い込まれるなど業界の寡占化や独占化が進みます。しかし、企業がこの攻撃を具体的にどのように行うのかの詳細について、これまで明らかになっていませんでした。本論文は、この戦略の攻撃を実際に受けた筆者の実務経験に基づき、この戦略の攻撃とその防衛の詳細を提示して分析し、この攻撃を受けた際の防衛策を示したものです。