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鈴木達也教授が日本イオン交換学会学会賞を受賞しました。

2018.12.10

 原子力システム安全工学専攻 鈴木達也 教授が、日本イオン交換学会学会賞を受賞しました。受賞の対象となった論文は「原子力化学における核種分離及び同位体分離へのイオン交換の応用」です。 本賞はイオン交換に関し格別に優れた研究業績、技術開発、功績を挙げた会員に対し授与されるものです。授賞式は、11月30日に開催された日本イオン交換学会総会において行われました。

【受賞内容の概要】
 原子力工学分野における化学は原子力化学と総称され、その中の核種分離や同位体分離は、核燃料サイクルや炉化学等で欠かせないものであり、この分野にイオン交換の技術を応用したものです。核種分離では、イオン交換を応用することで使用済み燃料のより合理的な処理・処分、廃棄物高減容化に向けた新たな展開を可能としました。 特に、3価アクチニド(MA)と希土類元素の完全分離、MA間の核種相互分離等に成功すると共にMA等のピリジン樹脂への吸着・分離発現機構を明らかにしました。 同位体分離へのイオン交換の応用では、リチウム等をイオン交換樹脂や、クラウンエーテルを固定した樹脂を用い、工学的な同位体分離の可能性を見出すと共に、同位体効果の発現機構についても溶液中の錯形成や樹脂中の錯形成変化の関係から明確にし、リチウム同位体分離では樹脂の架橋度制御により、今までで得られた値を大きく越える高い分離係数を得ることに成功しました。