
長岡技術科学大学は、2026(令和8)年10月1日に開学50周年を迎えます。
本学は、実践的な技術の開発を主眼とした教育研究を行う、大学院に重点を置いた工学系大学として開学しました。
初代学長であった川上正光先生が、1978(昭和53)年4月18日に行われた第1回学部課程入学式の告示で以下のように述べています。
「本学は“考え出す大学”を目指すもので、VOSを三端とする。ここに、VはVITALITY(活力)を、OはORIGINALITY(独創力)を、SはSERVICES(世のための奉仕)を意味している。本学関係の教職員、学生及び卒業生はこのことを忘れないことを望むものである。」
大きな節目を迎えますが、時代は変わっても、本学のモットーであるVOS、すなわち学理と実践の不断のフィードバックを遂行する活力(V)、技学(技術科学)に関する創造的能力の啓発(O)、技学をもって人類の幸福と持続的発展に向けた奉仕(S)の精神を肝に銘じ、本学の理念に沿って、私たちは“考え出す大学”をより一層深化させ、地域社会及びグローバル社会に不可欠な大学を目指して邁進してまいります。
本学の教職員、学生及び卒業生のみならず、本学に関わるすべての人々が一体となって、開学以来の想いを未来につなぐ取組みとして、開学50周年記念事業を推進していきます。

学生、教職員、企業・自治体等が集う知的交流・地域交流・国際交流を推進する施設や長岡技術科学大学将来ビジョンの実現に向けた取組を推進することで、実践的・創造的能力を備えた指導的技術者の育成、地域産業の活性化の推進、SDGs達成に向けたイノベーション創造に貢献することを目的としています。
01
SDGs に資する、イノベーション創出を担う実践的・創造的能力と持続可能な社会の実現に貢献する志を備えた指導的技術者育成のための学生への支援(学生の海外派遣・受入支援、学生の生活支援等)
02
学生、教職員、企業人、自治体職員、本学卒業生・修了生等が自由に集い、知的交流・地域交流・国際交流を推進するオープンスペース施設(イノベーションコモンズ)の整備
学生、教職員、企業・自治体等が集う知的交流・地域交流・国際交流を推進する施設や長岡技術科学大学来ビジョンの実現に向けた取組を推進することで、実践的・創造的能力を備えた指導的技術者の育成、地域産業の活性化の推進、SDGs達成に向けたイノベーション創造に貢献することを目的としています。
01
SDGs に資する、イノベーション創出を担う実践的・創造的能力と持続可能な社会の実現に貢献する志を備えた指導的技術者育成のための学生への支援(学生の海外派遣・受入支援、学生の生活支援等)
02
学生、教職員、企業人、自治体職員、本学卒業生・修了生等が自由に集い、知的交流・地域交流・国際交流を推進するオープンスペース施設(イノベーションコモンズ)の整備
国民に支えられる国立大学のキャンパスは「国家的な資産」であり地域の貴重な「公共財」です。長岡技術科学大学は、学生、教職員だけではなく、地域や産業界など本学に関係する皆様と共に最大限に活用して、新たな価値等を生み出す「共創拠点」(イノベーションコモンズ)の実現を目指しています。
持続的発展に向けた社会貢献を実現するため、リージョナルGXイノベーション共創センターやDXRものづくりオープンイノベーションセンターをはじめとする各研究施設において先進的研究及び技術開発を推進するととともに、それらを担う人材を育成し、その成果を率先して応用・展開することを目指しています。そのためには、既存施設の有効活用及び機能改善と併せて学生・研究者等の横断的かつ異分野間の交流を誘発させ、人材育成に寄与できる拠点を形成します。
共創交流ゾーン
開学50周年記念事業として、以下のとおり学生、教職員、企業人、自治体職員、本学卒業生・修了生等が自由に集い、知的交流・地域交流・国際交流を推進するオープンスペース施設の整備を行います。
分野の垣根を越えた、誰もが楽しめる知的・創造空間とする。
知的財産を活用し、ここでしか得られない知的・交流体験を提供する。
豊富で網羅的な知的財産や研究成果を紹介し、産業の発展に寄与する場とする。
これにより
「知(技術科学)」と「人材(学生・研究者)」の集積拠点として、知的・地域・国際を主とした共創交流スキームを構築する。
教育・研究・娯楽等のあらゆる側面及び話す・聞く・繋がる等の異なる視点によって、技術科学の多様な解釈が可能となる。
附属図書館と福利棟が各々の特徴を活かしつつお互いを補完しあう、エコシステムの関係性を構築する。




共創研究ゾーン
世界中のグリーン・トランスフォーメーションに関するイノベーターが集い、社会課題を解決する知を生み出していく場を形成するため、資源(主に食品・農産物)とエネルギーの双方の循環に関する、世界でここでしかできない実証試験ができる施設として「リージョナルGXイノベーション共創センター」を整備しました。
本施設の整備により「カーボンマネジメント技学」に関する社会課題を解決する「ソーシャル・イノベーション」を牽引する大学を目指すとともに海外トップ大学、企業、スタートアップが集う地域社会課題解決プラット‐フォームを形成、これを核とし、事業プロデュース人材を育成し、総合知に基づく新たな価値創造を共創していきます。
約300トンの雪を使い、お⽶の保管や施設の冷房に活⽤します。雪の⼒で低温貯蔵することで、お⽶の酸化を防ぎ、⾼品質な⽩⽶と副産物を⽣み出します。雪国ならではの資源を活かし、循環させることで、お⽶に新たな価値を創造します。
⽔産養殖と⽔耕栽培を組み合わせたアクアポニックスに関するオープンイノベーション拠点として、新潟県域での新しいアップサイクルと資源循環の構築、安⼼安全な⾷糧⽣産技術の確⽴を⽬指します。
再⽣可能エネルギーのなかでも昼夜を問わず得られる風力エネルギーの有効活用を⽬指します。住環境や貴重な野鳥が暮らすところにも安心して設置できる新構想の風力発電システムを基軸にカーボンニュートラル社会の実現に向けた技術を開発します。
太陽光発電や風力発電で得られた再⽣可能エネルギーの安定需給には、⼤電力を安全に貯蔵できる全固体電池のような⾰新電池が必要とされています。⾼エネルギー密度と⾼い安全性を兼備する全固体電池の実現に向けて新材料の探索のみならず、電池製造に必要とされる新技術開発を推進します。作製環境に適したドライルームでは、全固体電池を試作します。
⽶を主原料とした発酵油脂⽣産技術の構築と固体培養および並⾏複発酵技術の学術的深化と統合的展開により、⽇本の⾷料・油脂の⾃給⾃⾜社会を⽬指します。
太陽光発電の性能向上と社会実装に向けた科学的評価と技術検証を通じて、地域の産業とともにカーボンニュートラル社会の実現を⽬指します。
センシング技術や微細加⼯技術などの異分野と発酵のジョイントと情報解析を統合した、培養の⾼度な制御技術、⾮破壊モニタリング技術の確⽴により、⽇本独⾃の発酵技術の発展と世界的な学術・産業領域の創出を⽬指します。
指先サイズのチップに⼈の臓器を搭載する「ヒューマンチップ」を開発します。新しく開発した⾷品、医薬品、埋込デバイスなどの、毒性や環境負荷をチェックすることで、安⼼・安全なモノづくりを⽀援します。
プロジェクトで⽣産された作物の調理や試⾷を体験できる交流スペースです。ここでは、地域内外の⼈々が集まり、さまざまなイベントを通して⾷の新たな可能性を探ります。
⾵⾞および太陽光発電の性能向上と社会実装に向けた科学的評価・技術検証を通じて、地域の産業とともにカーボンニュートラル社会の実現を⽬指します。
DX(デジタル連携)とXR(現実と仮想世界の融合技術)を組み合わせたDXRものづくり技術に関する教育研究を行うとともに、産学官連携による研究、開発、人材育成、事業化支援及びスタートアップ支援を行い、オープンイノベーションの推進に資することを目的とし、「DXRものづくりオープンイノベーションセンター」を設置しました。
本施設の整備により地域の大学、地域企業、自治体等を中心とし、研究開発・人材育成・事業化支援・スタートアップ支援をワンストップで受けることのできるOIC(Open Innovation Center)を構築しています。
また、センターではDXRものづくり技術を様々な産業分野に展開することを目的とした会員組織「DXRものづくりプラットフォーム」を設立しました。
「試作・造形ファブ」「プロダクトデザイン・評価ファブ」「メタバースファブ」を整備し、最新鋭の3Dプリンターなどを揃えております。プラットフォーム会員等にこれらの設備を利用いただくことで、ものづくり企業の部材開発などを支援するほか、プラットフォームでの活動を通じて、応用技術や共通部材ニーズなどを本学の基礎研究に生かすことを目指しています。
研究・開発スペースとして、ITとものづくりの融合の実践の場である「デジタルツインファブ」が整備されているほか、室内を 5 ㎡単位のブースで区切った企業等に貸し出し可能な「レンタルラボブース」を設置しております。地域企業等の拠点としていただくことが可能であり、自主開発を支援します。
DXRものづくり技術に関する教育研究、産学官連携による研究、開発、人材育成、事業化支援及びスタートアップ支援の推進に資するため、室単位で使用できる「レンタルラボ」を設置しています。また、共用スペースとして「ラウンジ」「リモートワークスペース」「ミーティング・レクチャールーム」を整備し、本学教員と地域企業等がいつでも相談、交流ができる環境を構築しています。