文部科学省 国立大学改革強化推進事業 三機関[長岡技術科学大学・豊橋技術科学大学・国立高等専門学校機構]が連携・協働した教育改革

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グローバル指向人材の育成

グローバル指向人材育成事業

 現在の三機関の豊富な国際連携活動等の実績、財産を共有し、海外連携・共同ネットワークを構築し、海外で活躍できる実践的・指導的なグローバル技術者の育成事業及び育成するために必要となる教職員の研修事業を拡充し充実を図ります。

事業概要

実務訓練の様子

海外教育拠点の設置とグローバル教育

 海外に教育拠点を設置し、両技術科学大学及び高等専門学校の学生を派遣し、語学・文化の教育や実務訓練、現地学生との交流等の教育プログラムを行います。拠点設置先として、ASEAN諸国の中でも早くから輸出立国型の経済成長を遂げたマレーシアを選び、多様な日系、多国籍企業が集積しているペナンに教育拠点(以下「ペナン校」という。)を設置しました。こうした環境の下、両技術科学大学の交流協定大学であるマレーシア科学大学と連携し、グローバルな視点から教育活動を展開しています。同拠点におけるグローバル教育の一つとして、学部学生をマレーシア・ペナンに派遣し、現地企業での2ヶ月間の実務訓練を実施しています。このことで、異文化理解及び外国語でのコミュニケーション能力の向上、更にグローバル人材としての意識向上を図っています。さらには、6ヶ月間の長期間の海外実務訓練をマレーシア・ペナンでも行う予定です。
 また、ASEAN及び北中米地域のグローバル生産活動の拠点であるタイ及びメキシコにおいて、タイではタマサート大学内に、メキシコではモンテレイ大学内に海外事務所を設置し、連携教育コーディネーターを常駐させ、学部学生及び高専学生の海外実務訓練先の開拓支援、産学連携機会の拡充活動等を展開しています。その成果として、高等専門学校で初となる長期海外インターンシップが実現しました。

マレーシア ペナン校建物

教員のグローバル化支援(グローバルFDプログラム)

 学生のグローバル化と並行して、技術科学大学・高等専門学校教員のグローバル教員養成プログラムをニューヨーク市立大学クィーンズ校(以下「QC校」という。)と連携して実施しています。本プログラムでは、3ヶ月間の派遣前英語研修を豊橋技術科学大学で行い、その後QC校に6ヶ月間滞在し、英語研修、授業履修、研究室共同研究テーマ探索等の活動を行い、その成果を生かして前述のマレーシア科学大学等で英語による講義を行うなど、研修と実践を組み合わせたプログラムを実施しています。

主な進捗状況

 グローバル指向人材育成事業を推進するため、豊橋技術科学大学に設置されたグローバル工学教育推進機構を中心に、長岡技術科学大学及び高専機構と連携し、海外に設置されたペナン校、タイ事務所及びメキシコ事務所などにおいて、多くの事業展開を進めています。ペナン校を拠点として、周辺に立地する多国籍企業等において、学部4年生を対象とした海外実務訓練を実施したほか、タイ事務所ではグローバル実務訓練セミナーを開催、メキシコ事務所ではジョイントセミナーを開催するなど、三機関によるグローバル人材の育成に向けて展開中です。また、グローバルFD事業として、QC校と協力した長期FD事業での教員海外派遣及び英語講義実践研修等を行い、教員の研究能力の向上、教授手法の改善に資する取り組みを行っています。