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メキシコ初の高等専門学校が開校しました。

更新日:2015年8月24日

 8月12日、メキシコのグアナファト大学本部講堂において、500名以上の出席者が集まる中、メキシコで初めてとなる高等専門学校(Mexican Technical College)の開校式が開催されました。
 開校式には、グアナファト州マルケス知事、グアナファト大学カブレラ総長、マルタ大学附属高校総長、連邦政府中・高等教育省次官、最高裁判事等メキシコ国政府関係者、清水駐メキシコ大使館公使、井筒日本学術振興会サンフランシスコセンター長、長岡技術科学大学新原学長及び、長岡高専渡辺校長、福島高専中村校長、茨城高専日下部校長、小山高専大久保校長ら本学・高専関係者が参加しました。更に、大手自動車企業をはじめとする日系企業の幹部の方も出席されており、メキシコ版高専への期待感が伝わる開校式となりました。
 本構想は、メキシコグアナファト地域における自動車産業を中心とする日本企業の進出が集中し始めた、約3年前から、日系企業を支援する技術者輩出のニーズが必要となる事をふまえて、長岡技術科学大学とグアナファト大学が連携して進めてきました。メキシカンデトロイトと呼ばれているこの地域では、2019年のトヨタの進出も決まり、今後更に専門知識を持った技術者が強く望まれており、産業界を支える人材育成がメキシコ版高専には期待されております。このメキシコ版高専は、日本の高専制度を導入したグアナファト大学の附属学校として開校し、日本の“高専ー長岡技術科学大学”の実践的ものづくり教育システムの海外輸出により、メキシコにおける製造部門の技術レベル向上にも多大なる影響を与え、大きく貢献する事が期待されています。メキシコ版高専の立案・設立には、メキシコにおいては短大という概念は無かったため、高校ー大学の一貫教育コースの設立にあたってグアナファト州の法律を変更しての対応で、両校の熱意が州の協力を取り付けての高専の誕生でした。第一期生は、サラマンカ高校内のメカトロニクス高専コースに34名、グアナファト本校の物質材料高専コースに16名の学生を迎え、2つの分野においての専門知識や日本式ものづくり技術の習得を学ぶことができるほか、5年間のコースで日本語も集中的に学ぶことになっています。この効率化を日本から支援するため、長岡技術科学大学が導入したネットワーク会議システムを有効に利用したビデオならびにテレビ講義や長期の日本での研修等が組み込まれています。本学と日本の4高専(長岡高専、福島高専、茨城高専、小山高専)の連携協力を得て今後進められます。
 グアナファト大学での開校式では、高専-技科大教育システムの導入、メキシコ版高専設立に向けたこれまでの尽力に対し、本学、新原学長に感謝状が授与されました。


挨拶する新原学長


感謝状を授与される新原学長

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