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【学長メッセージ】入学を祝して

更新日:2020年4月6日

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。長岡技術科学大学の教職員を代表して、心より歓迎いたします。またこれまで皆さんを支えてこられたご家族の皆様にも心からお祝い申し上げます。
 本来なら、入学式を挙行し、これまで皆さんを支えてこられたご家族の皆様やお世話になった方々とともにお祝いしたいところでしたが、新型コロナウイルス感染防止のため、止むを得ず本年は中止させていただきました。さらに、新学期の始まりのガイダンスや授業もほとんどは遠隔で実施することにしました。詳しくは大学からお知らせするホームページ、メールをご覧いただきたいと思います。
 新型コロナウイルス感染拡大の状況は欧米等諸外国を見ても分かるように、極めて深刻です。日本もすでに感染爆発が始まっています。皆さん、深刻であることをしっかりと認識してください。
 学生の皆さんには、現在の感染拡大の厳しい状況を十分にご理解いただき、自身の感染を防ぐことと併せて、感染拡大につながる行動は厳に慎んでいただくよう強くお願いします。大学もこれまでにない試練に直面しています。大学としては皆さんの安全を最優先し、そして制限された状況下にあっても、様々な方法で皆さんの学修と生活を支援していくことに教職員が一丸となって取り組んでいるところです。キャンパス内での授業が無い間も、大学からは皆さんの学修や生活の上で必要な情報は逐次配信していきますので、大学ホームページや学生向けメールを常に注視していただきたくお願いします。
 このような状況であっても、緊張感を持ちつつ、勉学には平常心を持っていそしんで欲しいと思います。この春からは、様々な出身地や経歴の皆さんが、親元を離れて、この長岡の地で勉学や課外活動に打ち込むことになります。海外から母国の期待を一身に背負って入学した学生もいるでしょう。これからは、皆さんの今後にとってはかけがえのない貴重な時期です。とかく、このような厳しい状況下こそ、連帯意識が生まれ、皆で協力することにより逞しく成長できるものです。そして本学での学習や経験を通じてできた知人・友人が、今後の人生で大きな宝となるでしょう。是非、多くの友人を作ってください。大学時代の友人は生涯の友となるはずです。
 さて、大学というところは、皆さんが実社会に出るために最後の準備をするところであります。今まで皆さんが学んできた小学校、中学校、高専あるいは高校とは違うと言うことをまず認識していただきたいと思います。その一番の違いは、大学は皆さんに知識を教えるのが目的ではなく、皆さんに「考え出す力」を付けさせるのが目的です。皆さんの頭に知識を詰め込むところではなく、次世代を担う皆さんが自ら問題を見つけ、物事を考え出す力を自らがつけることを助ける場所です。皆さんはこれまでは、答えの分かっていること、つまり既知である知識を覚えこみ、たくさんの知識を溜め込んだものが成績優秀者として褒められていたと思います。しかし、実社会では、知識の競争ではなく、智慧、つまり考え出す力の競争です。従って皆さんは本学においては、ただ単に教えられることを覚えるのではなく、絶えず疑問を持ち、その本質を徹底的に考究するよう努めて欲しいと思います。まさに今、世界は答えが分かっていない戦いをしているところです。このような場で活躍できるよう大学で自分を磨いて欲しいと思います。
 本学は、昭和51年に、実践的な技術の開発を主眼とした教育研究を行う、大学院に重点を置いた工学系の大学として、高等専門学校生を主たる対象とする新たな構想のもとに設置されて以来、1万人以上の指導的技術者を社会に輩出し、産業界に貢献してまいりました。一般の大学が学術研究を重視しているのに対し、本学は学術研究を産み出すための現場での実践を重んじています。皆さんは、他大学に例を見ない独自の教育システムを持つこの大学で、高度な教育を受け、実践の現場で学びの過程を通して「考え出す力」を育んでください。
 本学は世界各国から多くの留学生を受け入れ、数多くの国際共同研究プロジェクトと国際水準の特色ある教育を行い、グローバルに活躍できる人材育成を進めてきました。このようなグローバルな実践的技術者教育が認められ、2018年に国連からSDGs(持続可能な開発目標)の目標9(産業と技術革新の基盤をつくろう)のハブ大学に任命されました。また、ユネスコから技学SDG工学教育拠点に認定されました。また、昨年は、文部科学省の「卓越大学院プログラム」にも採択されました。本学が平成26年に採択されたスーパーグローバル大学創成支援プログラムと合わせて、本学は世界レベルの教育・研究を行う大学(国立大学では北大、東北大、筑波大、長岡技科大、東大、東工大、名大、京大、阪大、広島大)と国から認められたことになります。
 皆さんは、日本国内だけにこだわらず、世界をフィールドに多くのことにチャレンジし、グローバルに活躍するエンジニアを志してほしいと思います。皆さんが卒業・修了する頃にはこの新型コロナウイルスの世界的流行も過去のものとなっていることでしょう。人類の叡智が勝利し、さらに進んだ世界が待っていると信じています。どんどん海外に出て行って国際人となり、多くの価値観や思考、教養、文化を涵養してください。

真の国際人になるためには日本の歴史・文化・特長をよく理解していることも重要です。長岡の四季折々の美しい風景を味わい、地域の方とも積極的に交流してみてください。
 これからこの長岡で過ごす数年間はかけがえのない貴重な時間です。本学が重んじるVOS(Vitality(活力)、Originality(独創力)、Services(世のための奉仕))の精神をモットーに、大きな夢と好奇心を持ち、失敗を恐れず、挑戦の気持ちを忘れないタフな人間を目指して、充実した日々となることを祈念いたします。

令和2年4月6日

長岡技術科学大学長 東 信彦


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新潟県長岡市上富岡町1603-1
電話:0258-46-6000

令和2年4月