令和2年度学部卒業式・大学院修了式を挙行しました。
更新日:2021年3月25日
令和3年3月25日(木曜)に本学A講義室において、令和2年度学部卒業式・大学院修了式を挙行しました。
今年度の学部卒業生数は439名、大学院修士課程修了者数は378名、専門職学位課程修了者数は16名、5年一貫制博士後期課程修了者数は5名、博士後期課程修了者数は18名でした。
また、このたびの新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、代表の卒業生・修了生のみの最小人数で式典を執り行いました。
なお、学長の告辞は次のとおりです。
本日ここに学士の学位を授与された439名、修士の学位を授与された378名、専門職の学位を授与された16名、博士の学位を授与された23名、合計で856名の皆さん、誠におめでとうございます。この中には66名の留学生の皆さんも含まれています。皆さんの長年の研鑽と、その成果に敬意を表し、心からお祝いを申し上げます。併せて、長年にわたって皆さんを支え、見守ってこられた、ご家族の方々に、心よりお礼とお祝いを申し上げます。
今回の卒業式・修了式は、新型コロナウイルス感染防止のため、このように代表者のみの最小人数での開催とすることとしました。卒業式および学位授与式は学生生活を締めくくる大切な式典であり、皆さんを祝う気持ちには変わりありません。このような形になり残念ですが、私たち教職員一同は、卒業生・修了生の皆さんの門出を心より祝福いたします。
皆さんはこの長岡技術科学大学でいろいろなことを学び、また多くの出会いがあったことと思います。皆さんのこれからの人生で、この長岡での学習や経験、知人・友人が大きな糧となるでしょう。是非、人との繋がりを発展させていって欲しいと思います。
新型コロナ感染症で社会が大きく、急速に変わり始めました。人工知能やロボットの発展で社会が変わり始めようとしていたところでしたが、このコロナ禍により人々のライフスタイル、価値観、行動様式が大きく変化しています。そして、あらゆる分野においてデジタル化が加速しています。社会活動を維持するには、これまでの常識や慣習を大きく変えていく必要があります。リモート化によるデジタル革命が一気に進み、リアルとバーチャルの融合した世界がやって来るでしょう。これまでの経験からこの先を予測することはもはやできなくなっています。
また、日本は自然災害の多い国ですが、いまの温暖化で今後、大型台風や集中豪雨・集中豪雪が増加すると言われています。新型コロナのような感染症も増えていくでしょう。これらの課題解決もSDGsに謳われています。本学はSDGsを推進する大学として、この夏に地域防災実践研究センターを創設し、防災減災の技術開発や人材育成を企業や自治体と進めていく予定です。
人類は常に新しい問題に直面し、またそれを解決していかなければなりません。そして今回のコロナ災害を機に、新しい社会形態や、それらに対応したビジネスが生まれてくると思います。革新的な社会変革(つまりイノベーション)が必ず生まれます。
本学でみなさんが獲得した大きな力は、専門的な知識や技能だけでなく、「考え出す力」であり、「未来を予測し、未来を創る力」です。新しい幸福な社会を作るには、異分野の融合による新分野開拓、異種技術の統合による新技術開発、さらには自然科学、人文社会科学の境界を越えた協働が必要になります。また、今回のような事態に対応した社会のあり様や人類の未来について、幅広い視点を獲得する必要があります。皆さんは長岡技術科学大学で学ばれた様々な領域の専門をこれから社会で活かし、人類の幸福な未来社会を設計し、切り拓く技術科学のリーダーとして活躍が期待されています。技学のDNAとVOSの精神を持った指導的技術者あるいは研究者として世界の人々のために貢献されるよう望みます。
長岡技術科学大学は、技学SDGインスティテュートとして、またゴール9のハブ大学として、SDGsの課題を解決する高度な技学力と豊かな人間性を持ち、未踏領域・未踏分野に挑戦し、技術イノベーションを興せる、タフなグローバル技術者の育成を目指します。また産業界と連携し、SDGsの重要性を世界に広めるとともに、持続可能な社会を実現する、イノベーション創出を目指します。中南米、アジア、欧州、アフリカなどの海外拠点校と協働して、産学官融合キャンパスを構築し、グローバルに活躍する技術者・研究者の育成と研究開発・新産業創出を世界規模で行う事業を進め、皆さんの誇りとなるよう努力を続けていきます。
最後に、皆さんが、夢と志と勇気をもって、グローバルに活躍されることを祈念し、お祝いの言葉といたします。
令和3年3月25日
長岡技術科学大学長 東 信彦
学位記授与の様子
卒業生・修了生代表答辞の様子
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長岡技術科学大学
新潟県長岡市上富岡町1603-1
電話:0258-46-6000
令和3年3月
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