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石橋隆幸教授が日本磁気学会論文賞を受賞しました

更新日:2024年10月9日

物質生物系 石橋隆幸教授が、日本磁気学会論文賞を受賞しました。
本賞は、表彰を受ける年度の2年前の6月から、表彰を受ける年度の5月末までの間にJournal of the Magnetics Society of Japanに採録決定された原著論文の中から、優秀な論文の著者に対して授与する賞です。表彰式は9月25日秋田大学において行われました。

本論文は、反応性RFマグネトロンスパッタリング法で作製されたエピタキシャルCoxFe3-xO4薄膜の高磁気異方性の起源を明らかにすることを目的として、磁気光学スペクトルおよび光学定数の測定と誘電率テンソルの導出を行いました。磁気光学スペクトルの測定結果からは、これまでの予想に反し、Co2+が四面体サイトに配位されていることを明らかにしました。また、膜中の歪みが大きいCo0.75Fe2.25O4薄膜では、結晶場遷移および電荷移動遷移の磁気光学効果が増大していることを初めて明らかにしました。さらに、エピタキシャルCoxFe3-xO4薄膜では初めて誘電率テンソル非対角成分の導出と各光学遷移成分の抽出に成功しました。これらの結果は、磁気光学効果の測定によりコバルトフェライト薄膜のカチオン分布や局所歪みを定性的に評価することが可能であることを初めて示したものであります。


ダウンロードのリンク 新規ウインドウで開きます。表彰状(PDF:291KB)

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