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久曽神煌名誉教授が瑞宝中綬章を受章されました

更新日:2024年11月6日

令和6年秋の叙勲受章者が11月3日に発表され、本学の久曽神煌名誉教授が、永年にわたり教育研究に従事された功績を称えられ瑞宝中綬章を受章されました。

久曽神名誉教授は昭和53年4月に長岡技術科学大学工学部機械系に着任され、先端サイバネティクス大講座に所属されました。学部では機械工学の基礎となる機構学の講義を、大学院修士課程では加工技術において不可欠な精密測定学特論の講義をご担当いただきました。長岡技術科学大学の創設期には研究・実験・実習機器等の基盤整備に尽力し、その後、工作センター長、実務訓練委員会委員長、創造設計工学課程主任、創造設計工学専攻主任、情報・制御工学専攻主任を務めるなど、定年を迎えられるまで長岡技術科学大学の発展に多大なる貢献をいただき、平成21年4月に本学名誉教授となられました。

久曽神名誉教授は主に精密加工、精密機構、精密計測を対象に研究をされ、精密加工では、円筒軸や歯車のラップ仕上げ、スクリュー圧縮機用ロータの精密仕上げ、超音波振動を用いた難削材の微細加工など、実用的な技術を開発されました。また、加工製品の評価には精密測定技術が不可欠であることから、三次元形状のベストフィット法や真円度測定、レーザー光を用いた測定法の基礎研究を行われました。精密機構の分野では、弾性ヒンジを用いた機構や圧電素子を用いた高精度微動機構、遊星歯車機構の応力解析など、多岐にわたる研究を行われ、産業界・工業会のニーズに対応した研究成果を残されました。

学外における社会活動として、日本機械学会ではJIS 改正原案作成委員や北陸信越支部商議員、精密工学会では圧電素子小委員会委員長等の各種委員をお務めになったほか、長岡市や新潟県の各種委員会でも専門家として、官・産業界と長岡技術科学大学との技術交流に多くの貢献をされました。