学生が書いた 研究室ガイドブック 2025長岡技術科学大学

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液晶デバイス研究室

教授/木村 宗弘  助教/柴田 陽生
  • 物性評価から見る液晶の不思議
  • 液晶分子の秩序性から発掘する有機デバイス・ディスプレイ
  • 分子の配列と発光が織りなす技術で挑む食料問題

木村 宗弘 先生
先生たちは毎日学生居室に顔を出してくれるため、研究に関する相談がとてもしやすいです。また、実験材料の不足や実験装置の故障にもすぐに対応してくださるため、研究活動に集中できる環境を一緒に作ってくれます。

研究内容

液晶は、テレビやスマートフォンなど様々なディスプレイに応用されており、私たちの生活に欠かせないものとなっています。木村研究室は、それらの液晶ディスプレイに関する研究を行っています。主なテーマとしては、液晶ディスプレイの光学的評価・解析及びその手法の検討、シミュレーションソフトを用いた液晶分子の配向観察、印刷法による液晶分子の配向制御、フレキシブルディスプレイの作製技術の研究などを行っています。最近は原子間力顕微鏡を用いた研究も行っており、有機太陽電池や農業に応用できるデバイス材料に関するテーマも扱っています。

液晶の物性評価のために開発した装置の光学系

研究室について

朝は9:00~10:00頃に学生は集まります。学生居室にはエスプレッソマシンがあるのでコーヒーを飲みながらディスカッションをします。先生もその時間に学生居室へ顔を出して下さるので実験内容の相談などを行います。お昼ご飯は都合のつく人全員で購買や食事に行きます。17:00頃に再度先生とディスカッションし明日以降の実験予定の確認をします。週に1回ゼミがあり、研究の進捗発表や研究に関連する英語論文の紹介を行っています。アルバイトやサークルに行く自由な時間も十分にある研究室です。国際学会での発表の機会もたくさんあります。

実験で実際に操作する原子間力顕微鏡

修論・卒論テーマ

  • (修)光誘起フレクソエレクトリック効果を用いたネマティック液晶の高速応答
  • (修)鉛蓄電池充放電中の負極表界面における硫酸鉛析出・溶解過程の原子間力顕微鏡観察
  • (修)界面極性アンカリングモデルによる強誘電性ネマティック液晶分子配向の統一的解釈
  • (修)反応性メソゲン添加液晶のUV照射に伴う配向転移メカニズムに関する研究

博士後期課程
修了者数

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こんな研究機関、企業に就職しました

  • 島津製作所 (株)
  • 凸版印刷 (株)
  • GSユアサ (株)
  • ニフコ(株)
  • パナソニック コネクト(株)
  • NRIシステムテクノ(株)
  • 富士通ゼネラル(株)
  • DENSO(株)
  • 太陽誘電(株)
  • 北越工業(株)
  • ジャパンディスプレイ(株)
  • ヌヴォトンテクノロジージャパン(株)
技術科学イノベーション専攻 今村 優希(鹿児島高専 出身)