学生が書いた 研究室ガイドブック 2026長岡技術科学大学

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構造適合性デザイン研究室

准教授/大塚 雄市
  • 多種多様な医療機器の破壊・損傷現象を力学的視点から解明
  • 有限要素解析(FEM)と実験の組み合わせで実際の現象を再現
  • 工学だけでなく異分野(化学・生物・医学)の研究が可能

大塚 雄市 先生
大塚先生は工学だけでなく、化学・生物・医学の知識も活かして研究に取り組まれている、非常に熱心な先生です。研究・教育の両面で学生に寄り添い、手厚くサポートしてくださいます。

研究内容

本研究室では、生体材料に関する構造・力学解析および耐久性の評価に取り組んでいます。生体材料界面のフレッティング摩耗評価や、人工股関節臼蓋カップ形状の最適化を通じてゆるみ抑制を行なっています。また、多孔質構造体の構造最適化や耐久試験による、構造の安全性評価も進められています。近年では金属や樹脂を用いた3Dプリンターによる実験治具の製作も進めており、解析と実験の両面からアプローチできる研究環境やテーマがそれぞれ用意されており、多様な興味や専門性に応じた研究が可能です。

人工股関節の構成

研究室について

本研究室は、宮下幸雄先生の材料強度接合強度研究室と合同で朝ゼミが英語で開催されます。朝ゼミでは研究進捗を報告し、活発に意見交換を行うことができ、英語力も自然に磨くことができます。さらに、海外の大学から学生や先生方を招く交流イベントも開催され、国際的な視野も広げることができます。修士以上の学生には専用デスクとノートPCが支給され、実験設備や測定機器も充実しています。また、必要に応じて設備の導入も検討されるなど、研究に集中できる恵まれた環境が整っています。

IITの学生や先生方をお招きした、さくらサイエンスプロジェクトの様子

修論・卒論テーマ

  • (博)繰返し負荷を受ける臼蓋カップの界面はく離に伴う緩み挙動に関する有限要素解析
  • (博)繰り返し負荷を受ける臼蓋カップの界面損傷と微小変位のその場計測
  • (修)Auxetic 構造を付与した臼蓋カップと模擬骨界面の繰返し負荷下における損傷挙動の AE および IR 計測

博士後期課程
修了者数

4

こんな研究機関、企業に就職しました

  • 信越化学(株)
  • サーモス(株)
  • 前川製作所(株)
  • 曙ブレーキ工業(株)
  • 日本原子力発電(株)
工学専攻 機械工学分野 長島 幹弥(沼津高専 出身)