横田 和哉 さん
Interview 教員

研究に没頭できる環境で
「音×物理法則×AI」を
切り拓く

機械系 助教
横田 和哉さん
2020年 着任

横田さんは、AIに物理法則を学習させて音響工学に応用する、国内でも数少ない研究者の一人です。修士課程修了後に公務員を経験するというユニークな経歴を経て、再び研究の道へ。本学の充実した実験設備や、ものづくりに熱心な学生の気質に惹かれて着任しました。現在は若手教員向けの潤沢な研究費支援や学術論文のオープンアクセス化支援などを活用して研究に邁進するほか、ロボコン部の顧問として学生と共に全国大会ベスト4入りを果たすなど教育面でも活躍。長岡市の静かな環境を「研究に没頭できる最高の場所」と語る横田さんにお話を伺いました。

物理法則に基づくAI研究の最前線
意欲的な学生と最高の設備

―― まずは、ご自身の研究テーマについて教えてください。

私は「物理法則に基づくニューラルネットワーク(PINNs: Physics-Informed Neural Networks)」の研究をしています。一般的なAIは大量のデータを学習させますが、私はAIに「音の物理法則(仕組み)」そのものを教え込むことで、より賢いAIを作ることを目指しています。具体的には、人の声帯の病気診断や、トランペットなどの楽器設計への応用です。この「音×物理法則×AI」という分野はまだ新しく、世界的にも取り組んでいる研究者は非常に少ない状況です。この未開拓な分野を切り拓くことに大きなやりがいを感じています。

―― 長岡技術科学大学を選んだ決め手は?

研究環境の充実度が決め手でした。本学には非常に高性能な「無響室」があり、音の研究者にとってこれほど恵まれた環境はありません。また、本学は高専出身の学生が多く、彼らが非常に高い技術的モチベーションを持っていることも知っていました。「意欲ある学生」と「最高の設備」があれば、研究は必ず発展すると確信して着任しました。

―― 実際に着任されて、環境はいかがでしたか?

想像以上でした。特に驚いたのは技術職員のレベルの高さと手厚いサポートです。実験装置を作りたいと相談した際、単に作るだけでなく「こういう仕組みにしたらもっと良くなる」と専門的な提案をしてくれ、オーダーメイドで作製してくれました。また、私はロボコン部の顧問も務めていますが、学生たちの熱量は凄まじく、今年(2025年)はNHK学生ロボコンでベスト4まで進出しました。技術的な思考を持った学生と共に研究・活動できるのは、若手教員として非常に刺激的です。

研究室の様子

「公務員から研究者へ」の転身を支える
若手の挑戦を後押しする手厚い支援

―― 博士号取得前に公務員をされていたというユニークな経歴をお持ちですね。

修士修了後に一度公務員になりましたが、やはり自分の専門分野を究めたいという思いが強く、博士後期課程に進学し研究者に戻る決意をしました。その後のキャリアは、研究者として自分の軸を立てることに集中しています。

―― 大学からの支援制度についてはどう感じていますか?

若手教員へのサポートは非常に手厚いです。着任早々、大学の研究費支援制度のおかげでAI用ワークステーションを購入でき、スムーズに研究をスタートできました。また、英語学術論文の掲載費用やオープンアクセス化費用も大学が支援してくれるため、金銭的な心配をせずに成果発信ができます。外部資金獲得のための申請書チェックも丁寧で、URA(研究者の研究活動を支援する専門人材)の方やベテラン教員から緻密なフィードバックを頂けます。今年度、科研費基盤B(基盤Cに比べて1件あたりの研究費が4倍程度に拡大)に採択されましたが、こうしたサポート体制のおかげだと強く感じています。

―― 国際的な活動もされていますね。

はい。大学からイギリスのヨーク大学との連携案件を紹介してもらい、学生の派遣・受け入れや共同研究を行っています。大学がきっかけを作ってくれたおかげで、海外の研究者と論文を共著するまでの関係を築くことができました。

研究室の様子

静穏な長岡の地が育むワークライフ
自身の軸を確立したい研究者へ

―― 長岡市での暮らしはいかがですか?

私は他県(茨城県つくば市)出身ですが、長岡市は街の規模感が似ていて非常に住みやすいです。車があれば生活に必要な施設が整っていて、家賃も安価です。何より、都会の喧騒から離れた「静かで落ち着いた雰囲気」が気に入っています。色々な雑音が少ない環境なので、研究に没頭でき、理想的なワークライフバランスが保てています。

―― 長岡市ならではの研究や生活環境はありますか?

この地域は雪が多いので、雪関係の研究も行われています。私の研究室でも、学生が除雪機の3Dシミュレータを開発しています。本学には実際の除雪機があるので、それを参考にできるのは長岡市ならではです。もし雪が多く降った日でも、大学周辺の除雪がしっかりしていることに加え、裁量労働制を活用して出勤時間を調整したり、在宅勤務に切り替えたりと柔軟に対応できるので安心です。また、新幹線で1時間半で東京に出られるため、出張が多い私にとって利便性も高いです。

―― 最後に、これから研究者を目指す方へメッセージをお願いします。

長岡技術科学大学は、自分の研究の「軸」をしっかり確立したい若手研究者にとって最高のフィールドです。「研究を重視しよう」という大学全体のカルチャーがあり、設備、資金、そして人の面でも全力でバックアップしてくれます。他分野の先生方との連携も活発で、新しいことに挑戦しやすい環境です。研究に没頭したい、自分の専門性を高めたいと考えている方は、ぜひ本学で一緒に研究しましょう。

研究室の様子

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