金井 綾香 さん
Interview 教員

研究と育児を両立しながら
手軽なデバイスで
社会に貢献

電気電子情報系 助教
金井 綾香さん
2022年 着任

金井さんは、主に太陽電池へ応用可能な半導体薄膜研究の専門家として、長岡技術科学大学の充実した研究設備(分析計測センター、工作センター)や意欲的な学生に支えられ、SDGsの意味でも社会的意義の大きい研究を推進しています。また、紆余曲折を経た学歴・職歴を強みに変え、異分野連携や学生指導に活かす一方、大学の手厚い支援制度(若手教員向けの研究費支援、メンター制度、研究支援員制度)や育児に寛容な職場文化、長岡の暮らしやすさを活用し、研究と育児を見事に両立させています。そんな金井さんにお話を伺いました。

充実した環境と意欲的な学生が
研究の進展を力強く後押し

―― まずは、ご自身の研究テーマについて教えてください。

私の研究は、真空プロセスを用いた半導体薄膜の作成と、それを応用したデバイス開発です。具体的には、太陽電池や水分解装置、センサーなどに使われる新しい材料を開発しています。現在のデバイスにはレアメタルや毒性のある元素が使われていることが多いのですが、私はより安価で安全、そして廃棄も簡単な材料でこれらを代替することを目指しています。例えば、紙の上に印刷して使い終わったら裏紙のように捨てられる、そんな手軽なデバイスができれば、資源の少ない発展途上国のインフラ整備など、SDGsの観点からも大きく貢献できると考えています。

―― 長岡技術科学大学の研究環境はいかがですか?

非常に充実しています。特にキャンパス内にある「分析計測センター」は規模が大きく、歩いてすぐに行ける距離に高度な分析機器が揃っているので、研究のスピード感が違います。自分で高額な装置を購入するのは難しいですが、大学が管理・運用してくれるので、若手研究者にとっては本当にありがたい環境です。また、「工作センター」には熟練の技術職員がいて、図面を渡せば世界に一つだけのオリジナル実験装置を作ってくれるんです。分析もできて装置も作れる。まさに「ないものはない」と言えるほど恵まれていますね。

―― 学生たちの印象はどうですか?

本学の学生の多くは高専出身で、北海道から沖縄に至るまで全国の高専から集まっています。すでに卒業研究などの経験を積んでいるため、研究に対するポテンシャルが高いと感じます。実験の手順なども、いちいち細かく言わなくても理解して進めてくれるので頼もしいですね。彼らの熱心な姿に、私自身も刺激を受けています。まさにチームというか大きなテーマに向かって一丸となる「小さな会社」として研究を進めている感覚ですね。

研究室の様子

挫折したキャリアが強みに変わる
若手教員の挑戦を支える制度も

―― 金井さんは、これまでに様々な大学や企業を経験されていますね。

はい。実は高専から大学に進学した後、一度挫折して就職した経験があります。当時は、経歴が転々としていることにコンプレックスを感じていました。しかし、教員として学生に接するようになってから、その考えが変わりました。進学や就職、挫折といった多様な経験があるからこそ、学生の悩みに寄り添い、幅広いアドバイスができるのだと気づいたんです。また、もともと化学を専攻していた私が電気電子系で研究することになった経験が、化学や物理といった異なるバックグラウンドを持つ先生方との共同研究でも「橋渡し」役として活きています。

―― 大学からの支援制度についてはどう感じていますか?

着任早々、若手研究者向けの支援としてまとまった予算をいただけたことには驚きました。一般的な研究費は使途に厳しい制限があることが多いのですが、大学からの支援金は自由度が高く、本当に必要な装置を購入できて研究の立ち上げに大いに役立ちました。また、若手教員育成制度では、ベテランの教授が定期的に業績を見てアドバイスをくださるので、安心して研究に取り組めます。海外研修の支援制度も充実していて、子育てが落ち着いたらぜひ利用してみたいですね。

研究室の様子

研究支援員制度を活用し
長岡の豊かな環境で育児に励む

―― 現在は子育て中とのことですが、研究との両立はどのようにされていますか?

「育児期等にある教員に対する研究支援者制度」をフル活用しています。これは、大学の予算で学生などを雇用し、研究補助をしてもらえる制度です。おかげで、実験の一部を任せることができ、研究時間を確保できています。また、系内には子育て中の若手教員が多く、男性教員も育休を取得するなど、子育てに理解のある職場文化が根付いています。最近はとくに出産ラッシュが続いたこともあり、「お互い様」の雰囲気もさらに高まっています。急な休みなども相談しやすいので本当に助かっています。さらに学内には育児コミュニティが出来て、職種を超えた「ママ友・パパ友」との交流も心の支えになっています。

―― 長岡市での暮らしはいかがですか?

私は長岡市出身なのですが、子育てをするようになって初めてこの街の魅力に気づきました。特に、冬でも天候を気にせず遊べる屋内の子育て施設が充実していて、しかも広くて無料!これは雪国ならではかもしれませんが、最近の夏の猛暑で外遊びが難しいときにも非常に便利で快適なんです。また、施設の近くには病院や商業施設が揃っていて、買い物のついでに利用できる点も子育て世帯には非常に助かります。新幹線が通っており東京へのアクセスが良く学会に出席しやすいのも研究者としてありがたいですね。自然豊かで生活費も安いので非常に暮らしやすい環境だと思います。

―― 最後に、これから研究者を目指す方へメッセージをお願いします。

長岡技術科学大学は、若手研究者が挑戦するための最高のフィールドです。充実した設備、手厚い支援、そして温かい人間関係がここにはあります。研究もプライベートも諦めたくない、そんな欲張りな夢を叶えられる場所だと自信を持っておすすめします。ぜひ一度、キャンパスに来て、この恵まれた環境を肌で感じてみてください。

研究室の様子

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