学生が書いた 研究室ガイドブック 2026長岡技術科学大学

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流体工学研究室

教授/高橋 勉  客員准教授/佐藤 靖徳  技術職員/山田 修一
  • パンタレイ:万物は流転する
  • 流れを制する者は世界を制する!
  • よく学び、よく遊べ

高橋 勉 先生
高橋先生は学生のことを第一に考え、研究や私生活にいたるまで相談にのってくださります。また、流体力学とレオロジーを中心に幅広い分野の知識と経験を持ち、私たちの研究の可能性を拡げてくださります。

研究内容

[風組]
流れに直行する柱状物体に平板を十字交差させると、十字交差部付近から縦渦が発生します。この縦渦を駆動力として回転する風車が、縦渦円柱翼風車です。私たちはこの風車を新たな風力発電手法として普及させるべく、日々研究を行っています。
[レオ組]
私たちの身の回りには化粧品、洗剤、スラリーなど様々な液体があります。このような流体は複雑流体と呼ばれており、水や空気と比べて特殊な性質を持ちます。これらの性質を解き明かすことを目的に様々な手法を用いて研究を行っています。

流れ方向に渦が伸びる「縦渦」で駆動する円柱翼型風車。左右どちらにも回転する。

研究室について

本研究室では、学生が自主的に研究活動を行っています。朝ゼミやコアタイムはなく、朝早く研究する人、夜遅くに研究資料を作成する人など個人のライフスタイルを尊重します。また、毎週3つのゼミがあります。一つ目は英語の専門書を読むゼミで、先生の流体に関する話を交えながら、専門知識や英語力を身につけます。二つ目は風組、レオ組それぞれで学生がゼミ内容を決め主体的に行うゼミです。三つ目は週一回の進捗報告会で、進捗状況の報告やその内容についての議論を行い、今後の研究方針を決めていきます。

実験室の様子。世界有数のレオメータ台数を持ち、複雑流体の性質解明に勤しんでいる。

修論・卒論テーマ

  • (修)ナノインデンテーション計測に基づく濃厚粒子分散系のメソスケール接触挙動評価
  • (修)縦渦駆動円柱翼風車における後流リング平板の形状因子に関する検討
  • (修)縦渦駆動円柱翼風車の動力特性に及ぼす翼間距離の影響
  • (修)コロイド懸濁液の一方向乾燥過程における体積分率変化に及ぼす界面活性剤の影響
  • (修)過渡的流動場における液晶相を有する棒状粒子懸濁液の内部構造変化

博士後期課程
修了者数

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こんな研究機関、企業に就職しました

  • ダウ・ケミカル(株)
  • (株)マキタ
  • セイコーエプソン(株)
  • (株)トプコン
  • 全日本空輸(株)
  • テルモ(株)
  • ナブテスコ(株)
  • 東レ(株)
  • 信越化学工業(株)
  • 東海旅客鉄道(株) JR東海
  • ジーエス・ユアサ コーポレーション(株)
  • 花王(株)
  • YONEX(株)
  • 三菱化学エンジニアリング(株)
  • 日産自動車(株)
  • (株)シグマ
  • マツダ(株)
  • スズキ(株)
工学専攻 機械工学分野 濵井 海斗(富山高等専門学校 本郷キャンパス 出身)