学生が書いた 研究室ガイドブック 2026長岡技術科学大学

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システム安全工学研究室

教授/山形 浩史
  • 水素爆発
  • 航空機衝突
  • コンクリート複合構造

山形 浩史 先生
山形先生は原子力規制庁の元幹部ということで原発の安全に関して幅広い知識と経験をお持ちで、学生の主体性を大切にされている先生です。経歴に圧倒されますが、研究室の催しにも参加され、普段から優しい表情の親しみやすい先生です。

研究内容

本研究室では原子力発電所の安全課題である「水素爆発」と「飛翔体衝突」に関する2つのテーマに解析と実験の両面から取り組んでいます。「水素爆発」では、原子力発電所の新規制基準を背景に水素爆発の構造物への影響について耐爆性等の観点から評価し、効果的な防護方法の検討に取り組んでいます。「飛翔体衝突」では、9.11テロを契機として新規制基準から新設されたテロ対策を背景に、飛翔体衝突に対する構造物の影響評価を行い、従来の鉄筋コンクリート構造に代わる新たな防護構造の検討に取り組んでいます。

飛翔体衝突のシミュレーション解析

研究室について

本研究室では、「水素爆発班」と「飛翔体衝突班」の2つのグループに分かれて、先輩・後輩ともに既往研究の調査・実験装置の作成・CAE解析(LS-DYNA・ANSYSを使用)・実験を実施しています。また例年、修士生は学外の研究機関での研究実習に参加しており、実習課題や原子炉などの施設見学を通じて研究背景の理解や解析技術の向上を図っています。本研究室では週一回のゼミを実施し、進捗状況を報告するとともに議論を通じて新たなアイデアを創出しています。コアタイムはなく、研究は学生の自主性に委ねられています。

CAE解析の様子

修論・卒論テーマ

  • (修)多層構造による高速飛翔体に対する防護設計の最適化
  • (修)耐衝撃解析手法整備のためのコンクリート構成則モデルの検討及び耐衝撃コンクリート構造(異種積層材)の設計に関する解析的検討
  • (卒)DIC法を用いた脆性材料等に対する高速斜め衝突実験及び解析

博士後期課程
修了者数

0

こんな研究機関、企業に就職しました

  • (国研)日本原子力研究開発機構
  • 本田技研工業 (株)
  • (株)トヨタ ガズーレーシング ディベロップメント
  • ユニオンツール (株)
工学専攻 機械工学分野 碓井 和志(富山高専(本郷キャンパス) 出身)