学生が書いた 研究室ガイドブック 2025長岡技術科学大学

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高分子材料化学研究室

教授/竹中 克彦  助教/戸田 智之
  • 昨日までの世界にないものを目指して -新しい高分子材料への挑戦-
  • 金属錯体やモノマーの合成から重合反応まで
  • ガラス細工による重合反応装置の作製

竹中 克彦 先生、戸田 智之 先生
竹中先生はとても面倒見がよく、学生思いな先生です。戸田先生は陽気で親しみやすい先生です。この2人の先生方は研究に行き詰った時などは助言をくれたり、一緒に考えてくれるのでとても頼りになります。

研究内容

本研究室は、金属錯体やモノマーの合成から、重合までの研究を行っています。「1,3-ジエン」や「オレフィン」をキーワードとして、様々な官能基を有するモノマーを合成してその重合を行い、高分子を合成します。モノマーと重合方法によって、得られる高分子のミクロ構造や分子量が違うため、高分子の物性も大きく異なります。最近では持続可能な社会に貢献するため、新たなバイオマス由来高分子材料の開発もしており、合成と重合を通じて昨日までの世界にないものを目指して新しい高分子材料の開発に挑戦しています。

グローブボックスの作業風景。この中で酸素に触れてはいけない化合物などを扱います。

研究室について

私たちの研究室は、毎週月曜日の朝礼で、先週までの研究の進捗状況と今週の実験計画の報告を行います。先生方のアドバイスももらえるため、週の始まりにやるべきことを明確にしてから、実験に取り組めます。一学期には高分子化学や研究に用いる測定機器の原理に関する英語ゼミが、二学期には雑誌会が行われ、先生や学生全員でディスカッションを行い、研究内容や高分子化学への理解をより深めることができます。高分子合成や金属錯体、ガラス細工に興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

ガラス細工風景。難しい作業ですがアニオン重合には必須の技術です。

修論・卒論テーマ

  • (修)1位にフェニル基およびシクロへキシル基を有する[3]デンドラレンの重合に関する研究
  • (修)長鎖アルキル置換1,3-ブタジエン誘導体を含む共重合体の合成とその熱特性
  • (修)ポリ(2-フェニル[3]デンドラレン)の接触水添反応と生成ポリマーのミクロ構造解析

博士後期課程
修了者数

9

こんな研究機関、企業に就職しました

  • 住友理工(株)
  • ヤマウチ(株)
  • (株)トクヤマデンタル
  • 川研ファインケミカル(株)
  • デンカ(株)
  • NOK(株)
  • マツイカガク(株)
  • 日本原子力研究開発機構
  • 川口化学工業(株)
  • (株)ポラテクノ
  • 検査開発(株)
  • テイ・エステック(株)
  • 三菱マテリアルテクノ(株)
  • 高研(株)
  • 積水化成品工業(株)
  • メルテックス(株)
  • 東レ(株)
  • 共同カイテック(株)
  • 日置電機(株)
  • 日立化成工業(株)
工学専攻 物質生物工学分野 成 宇(鄭州大学 ツイニングプログラム 出身)